カオリン

成分

使用目的:ファンデーションを肌へ付着させる、肌表面のクレンジング

類似した物質:タルク、マイカ

一緒に使われる物質:酸化チタン、参加亜鉛、酸化鉄

カオリンとは主に白粉やパウダーファンデーション、ベビーパウダー等に含まれている成分で、組成式Al2Si2O5(OH)4で示される白色、粉末状の無機化合物です。化学的な正式名称は含水ケイ酸アルミニウムであり、その産地や使用目的からチャイナクレー、白陶土と呼ばれることもあります。原産国としては名前の由来である中国の他に、アメリカやイギリス等が挙げられます。

特筆すべき性質としては、肌への付着性の高さが挙げられます。ぬるぬるとした感触で肌によく付着し、かつ吸水性や吸油性にも優れていることから、ファンデーションや白粉の体質顔料として広く使用され、やや肌になじみにくい酸化チタンや酸化鉄といった着色成分を肌に載せ、なじませる役割を担っています。また、酸化チタンに関してはその白さをより引き立てる効果も持ち合わせています。吸水性や給油性そのものを目的として使用されることもあり、クレンジング目的で洗顔料の成分として処方、あるいは結晶そのものの状態で販売されています。

 食品添加物や伝統的な薬としても利用され、また、アフリカの一部ではサプリメントとして摂取されている等、安全性が大変高い成分です。また、肌への刺激も認められずpHが弱酸性を示すため、敏感肌の状態であっても安心して使用することが可能です。

 欠点としては使用感が若干悪いことが挙げられます。カオリンは肌によく付着しますが、肌の上での滑りが悪いため、単体で使用するとやや不快な感触となります。製品に配合する場合は同じく体質顔料であり、滑りの良いタルクなどと合わせた処方を行う、単体で使用する場合は水に溶かす等、何らかの形で使用感を向上させるための工夫がされています。

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