使用の目的:抗酸化作用
類似した成分:ビスグリセリルアスコルビン酸、ビタミンC、グリセリン
アスコルビン酸グリセリルとは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C9H14O8で表されるビタミンC誘導体の一種です。3-グリセリルアスコルビン酸と呼ばれるものが知られており、常温では白色もしくは黄色の粉末状の物質で、水やグリセリン、エタノール等に溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。
特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。アスコルビン酸(ビタミンC)は優れた抗酸化作用を持つ成分であるものの、安定性がやや低く分解されてしまうため、効果の持続性に欠けていましたが、アスコルビン酸グリセリルはグリセリンを付加することで構造の安定性が高まっており、より広いpHの範囲で効果を発揮します。また、グリセリンが付加されたことにより、ある程度の保水作用も期待することができます。
天然由来で肌への刺激性や毒性も低く、安全、安心に利用可能な成分です。また、一般的なアスコルビン酸はカルボマー等との相性が悪く、白っぽいカスなどが発生する原因となりますが、ビスグリセリルアスコルビン酸に関してはそのリスクが低くなります。しかし、一般的なアスコルビン酸と比較して抗酸化作用がやや弱く、利用はやや限定的です。
類似した成分としてはアビスグリセリルアスコルビン酸が挙げられます。ビスグリセリルアスコルビン酸はアスコルビン酸にグリセリン2分子が付加したもので、アスコルビン酸グリセリルと同様に抗酸化作用を期待して利用されますが、保水効果がより高く、水中で電離しにくい性質を持つ点で異なります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされます。
