二酸化炭素

成分

使用の目的:血行促進、気泡によるスクラブ効果

類似した成分:炭酸水素ナトリウム、窒素

二酸化炭素とは一部のシャンプーや洗顔料等に利用されている成分です。化学式CO2で表される炭素酸化物の一種で、炭酸ガスと呼ばれることもあります。常温では無色の気体で、他の不活性ガスと比較してやや水に溶けやすい性質を持っています。工業的には炭酸カルシウムを加熱することによって大量かつ安価に得ることができます。また、製品に炭酸水素ナトリウムを配合し、水に溶かすことによって得ることもできます。

特筆すべき性質としては肌の血行を促進する効果が挙げられます。二酸化炭素はスプレーや炭酸水の形で主に用いられますが、噴射した際の圧力や炭酸の泡が弾ける時の力によって肌が刺激され、血液の循環を促進します。また、二酸化炭素の一部は肌に浸透して毛細血管内に吸収されますが、毛細血管内の二酸化炭素濃度が上がるとそれを排出しようとする作用が働くため、循環がより促進されます。血行促進以外の作用としては炭酸の気泡による毛穴のスクラブ効果等も知られています。

 飲料や温泉療法でもお馴染みの成分で、化粧品に利用される濃度では刺激性、毒性等の心配もありません。また、コスト面でも大変優れているため、大量に利用することも可能です。しかし、血行促進の効果については低濃度での効果が十分に検証されておらず、また、炭酸ガスを充填する場合は容器が圧力に耐えられるような工夫が必要です。

類似した成分としては窒素が挙げられます。窒素は二酸化炭素と同様に化学的に不活性な気体ですが、水に全く溶けません。そのため、ほぼ全ての製品でスプレーの噴射剤として用いられています。

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