PMMA

成分

使用の目的:使用感の改善、被膜の形成

類似した成分:メタクリル酸メチルクロスポリマー

 PMMAとはメイクアップ化粧品に幅広く利用されている成分で、化学式[CH2C(CH3)(CO2CH3)]nで表されるアクリル樹脂の一種です。ポリメタクリル酸メチルと呼ばれることもあり、常温では白色の粉末状の固体で、水とも油とも馴染みにくい性質を持っています。工業的にはメタクリル酸エステルを重合反応させることによって、大量に合成することが可能です。

 特筆すべき性質としては化粧品の使用感を向上させる作用が上げられます。PMMAの粉末は硬く表面が滑らかであり、また水にも油にも溶けないため、油性化粧品に配合することによってその滑りや延びを大きく改善することができます。また、アルコールやアセトンには比較的溶けやすく、乾燥すると被膜を形成するため、ネイルエナメルなどの成分としても用いられています。

 様々な用途で利用されてきた成分で、肌への刺激性や毒性もほとんど認められていないため、安心、安全に利用可能です。また、PMMAは透明性に大変優れており、一般的なガラスを上回るため、メイクアップ製品の色味を損ねません。しかし、有機溶媒に比較的溶けやすい性質は安定性の面では弱点で、他の成分が用いられることもあります。

 類似した成分としてはメタクリル酸メチルクロスポリマーが挙げられます。メタクリル酸メチルクロスポリマーはPMMAをジメタクリル酸エチレングリコールで架橋することによって得られる成分で、同様に使用感の向上などを目的に利用されますが、メタクリル酸メチルよりもアルコールやエタノールに溶けにくい性質を持っています。そのため、ネイルエナメルなどには利用されない一方、ソフトフォーカス効果などを期待してファンデーションなどに配合されることがあります。

タイトルとURLをコピーしました