PET

成分

使用の目的:光沢感の付与

類似した成分:オキシ塩化ビスマス

 PETとはファンデーションやアイシャドウ、マニキュア等に広く利用されている成分で、化学式(C10H8O4)nで表されるポリエステルの一種です。ポリエチレンテレフタレートと呼ばれることもあり、常温では無色透明の板状の固体で、水にも油にも馴染みにくい性質を持っています。工業的にはエチレングリコールとテレフタル酸を脱水縮合することによって、大量に合成することが可能です。

 特筆すべき性質としては優れた光沢感が挙げられます。PETの微細な結晶は光をよく反射するため、化粧品に配合することによってパール光沢を産み出します。また、アクリレーツコポリマーなどと併用すると角度によって様々な色に見えるため、グリッター(ラメ)の成分として用いられることもあります。

 食品の容器包装としてもお馴染みの成分で、他の成分とも極めて反応しにくいため、安心、安全に利用することが可能です。また、光沢を出すためにはアルミニウムなどの金属も用いられますが、それらと比較してアレルギー等のリスクも遥かに低いことが特長として挙げられます。しかし、安定性が高いが為に生分解性に乏しく、そのまま下水から河川に流出し、水棲生物の体内へ蓄積することが問題とされています。

 類似した成分としてはオキシ塩化ビスマスが挙げられます。オキシ塩化ビスマスはPETと同様に化粧品にパール光沢を付与するために利用されますが、PETより粒子が小さく、より柔らかな光沢を産み出すことが特徴です。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けもしくは併用がされていますが、オキシ塩化ビスマスは比重が大きく沈みやすいため、リキッド系の製品にはあまり用いられません。

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