使用の目的:保湿、抗酸化作用
類似した成分:白金
金は一部のスキンケア化粧品等に使用されている成分で、化学式Auで表される金属の一種です。装飾品などではゴールドと呼ばれることもあり、常温では光沢感の強い黄色の固体で、水にも油にも溶けにくい性質を持っています。金は天然に産出する鉱石を精錬することによって得られ、化粧品には微粒子化したものが用いられることもあります。
特筆すべき性質としては優れた保湿効果が挙げられます。金を薄く延ばした状態のもの(金箔)を肌につけると被膜としての作用を発揮し、肌からの水分蒸発を防ぐ働きがあります。また、微粒子化した金には活性酸素に対して触媒として作用し、不活性化する働きがあることも示唆されているため、効果の持続性に優れた抗酸化成分として利用されることもあります。
金は安定性に大変優れ、他の物質と反応しないため、肌への刺激性や毒性を心配することなく安全、安心に利用できる成分です。また、金の持つ高級感は自分にとって特別な一本を使っている、といった高い満足をもたらしてくれます。しかし、金の触媒作用には未解明な部分も多く、また、化粧品成分としてはかなり高価なため、現状での利用はやや限定的です。
類似した成分としては白金が挙げられます。白金は金と同様に優れた抗酸化作用を持っており、肌のシワや白髪の予防目的で用いられていますが、貴金属としての高級感にはやや劣るものの、触媒としての作用がより詳細に解明されており、コストの面でも優れています。そのため、化粧品成分としてより一般的に利用されています。
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