白金

成分

使用の目的:抗酸化作用

類似した成分:ビタミンC、金

 白金とは一部のスキンケア製品に含まれている成分で、化学式Ptで表される金属の一種です。装飾品などでは一般的にプラチナと呼ばれ、常温では銀白色の固体で、水にも油にも溶けにくい性質を持っています。白金は天然に産出する鉱石を精錬することによって得られ、化粧品にはしばしば微粒子化したものが用いられます。

 特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。白金はあらゆる種類の活性酸素について触媒として作用し、不活性化する作用を持っているため、配合された化粧品を肌につけると活性酸素による肌や髪へのダメージを防ぎます。また、触媒としての作用は反応によって失われずに長時間持続します。そのため、肌のシワや白髪の発生を防止する目的で利用されています。

 白金はほとんど他の物質と反応しないため、肌への刺激性や毒性を心配することなく安心、安全に利用可能な成分です。また、「反応しない」ため、ビタミンC等の他の成分と比較して長期間の保存で効果が失われにくいこともメリットです。しかし、他の抗酸化成分と比較してかなり高価なため、現時点での利用はやや限定的です。

 類似した成分としてはビタミンCが挙げられます。ビタミンCは白金と同様に抗酸化作用を目的として化粧品に利用されていますが、効果の持続性では白金に劣るものの、安価で水に溶けやすいため化粧水などの定番の成分としてよく用いられています。また、金も白金と同様に優れた抗酸化作用を持っており、同様の目的で用いられることがあります。

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