オーガニックコスメは自然の成分だけを使用した肌に優しいイメージがありますよね。
その一方で、「ネットの情報を見ているとオーガニックコスメで肌が荒れた」や「オーガニックコスメでアレルギーになった」という情報も。
興味はありつつも、「買って失敗する前に本当のところを知りたい!」というのが本音ではないでしょうか?
オーガニックコスメが本当に肌に良いのかどうか、メリットとデメリットをふまえて説明します。オーガニックコスメのおすすめブランドも紹介するので、コスメ選びの参考にしてみてくださいね。
オーガニックコスメに含まれる成分って?
オーガニックコスメを正しく理解していますか?言葉の響きから、「なんとなく肌に優しそう」というイメージがありますよね。オーガニックコスメとは、天然の植物から抽出される成分を中心に配合された化粧品のことです。日本には明確なオーガニック化粧品の認証がなく、オーガニック由来成分が1つでも配合されていればオーガニックを謳えてしまう現状があります。そのため、製造元が独自に基準を設けていたり、海外の基準に基づいて製造するなどの工夫で信頼性をアピールしています。
また、オーガニックコスメは一般的な化粧品に含まれる化学成分・刺激の強い成分の使用を極力おさえている場合が多く、その代用として植物由来の天然成分を使っています。
基本的な化粧品の構成とともに、対応するオーガニック成分の例をみてみましょう。
〈化粧品の構成とオーガニック成分〉
機能 | オーガニック成分の例 | |
ベース成分 | 化粧品のベースとなるもの。水性成分、油性成分、界面活性剤の3つの組み合わせ。 | 温泉水、植物の茎水、オリーブ油、米油など |
機能性成分 | 美白成分、抗炎症成分、保湿成分などの美容成分。 | アセロラエキス、ザクロ果実エキス、ライム果汁など |
安定化成分 | 酸化防止剤や防腐剤などの品質を安定させる成分。 | ※多くは不使用 |
使用感成分 | 感触を良くするための成分。香料や着色料、温感成分など。 | ハイブリッドローズ花エキス、ラベンダー精油、ココナッツオイルなど |
オーガニックコスメのメリット
オーガニックコスメは自然由来の成分を使っているため、化学成分による肌への刺激が軽減されるメリットがあります。化粧品のなかには、防腐剤や安定剤、香料などの化学成分が配合されているものが多く存在します。一概に、化学成分が肌に悪影響だと言うことはできませんが、これらの成分により肌のバリア機能が低下し、肌荒れにつながることもあります。特に、香りの良さやメイクの仕上り重視のコスメには、肌に刺激がキツいとされる化学成分が入っていることがあり、肌に合わないと感じる人もいます。
その点、オーガニックコスメは化学成分による肌荒れリスクを減らし、さらには肌の栄養補給にもなる成分が配合されている場合も多くあります。最近では、巷の自然派思考が高まっていることもあってか、オーガニックコスメであってもメイクがキレイに仕上り、メイク崩れもしにくいものも増えました。欧米でも、オーガニックコスメは植物療法として医療に取り入れられるほどメジャーになっており、化学成分が肌に合わない人や、化学成分を避けたい人にはおすすめです。
オーガニックコスメのデメリット
オーガニックコスメにはデメリットもあります。天然由来の成分が肌に合わない場合、肌が荒れたりアレルギーを発症したりする可能性があるからです。基本的に、オーガニックコスメは肌が本来持っている修復機能を引き出し、美しく健康な肌に導くアプローチ方法です。
反対に、一般的な化粧品には炎症をおさえる成分や、肌への刺激を軽減するために化学成分が配合されていることも多いです。化学成分により炎症がおさえられていた肌にいきなりオーガニックコスメを使用すると、抗炎症作用が与えられず栄養が直接与えられた肌は荒れてしまうことがあるのです。
肌トラブルが起きやすい乾燥肌、乾燥肌にはオーガニックコスメのなかでも低刺激性で保湿成分なども配合されているものを使いましょう。
肌からの成分摂取によりアレルギー反応を引き起こすこともあります。食物アレルギーも含め、人体にアレルギーが発症する原因は食べ物だけでなく皮膚からの摂取など、複合的な原因によるものだと言われています。つまり、オーガニックコスメに含まれるなんらかの成分が引き金となりアレルギーを発症する可能性もあるということ。特定の成分が肌に悪いということではなく、人それぞれ異なる肌体質に合わないこともあると考えた方がよいでしょう。
もし少しでも違和感を感じたら、すぐに使用をやめてください。「オーガニックだから肌に良いに違いない」と思いこみ、肌に合わないコスメを使い続けるのは肌の負担になりますよ。
おすすめのオーガニックコスメブランド
オーガニックコスメは高価なイメージがあるかもしれませんが、最近では手に取り安い値段のブランドも増えています。オーガニックコスメの人気ブランドをチェックしてみましょう。
マツモトキヨシのオーガニックコスメ|ARGELAN(アルジェラン)
ARGELANは、ドラッグストアのマツモトキヨシのオリジナルオーガニックコスメラインです。メイク落とし、洗顔料を除くほとんどの商品で世界最大のオーガニック認証機関「エコサートグリーンライフ」のコスモスオーガニック認証を取得している本格派。従来のオーガニックコスメは取り扱い店舗を探すのに一苦労なこともありましたよね。一方、ARGELANはマツモトキヨシで購入できる手軽さも魅力です。
■ARGELAN(アルジェラン)|オーガニック認証 高保水化粧水
肌にうるおいを巡らせる保湿成分を配合したオーガニック化粧水です。オーガニック原料を20%以上、天然由来原料を99%以上配合しています。2020年下半期のベストコスメにも選ばれた実績ありのコスメです。
植物栽培から行うオーガニックコスメブランド|Jurlique(ジュリーク)
Jurliqueは、オーストラリアのアデレード発祥のオーガニックコスメブランドです。オーガニック認証を受けた自社農園を保有しており、化粧品に使われる原料の栽培から商品づくりまで一貫して行っています。ジュリークの特徴の1つである華やかなバラの香りも自社で育てたバラから作られており、花の状態を見極め、最も香りの良い状態の花を手摘みしているこだわりも。
■美容液 ハーバル シグニチャー セラム 30mL
厳選された植物を原料に、つややかさやなめらかさ、弾力のある肌へと導く美容液です。2018年下半期のベストコスメ2位を受賞した実力派です。癒しのフローラルの香りも特徴。
イギリス初の自然療法薬局から始まったオーガニックスキンケアブランド|NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)
NEAL’S YARD REMEDIESはイギリスのロンドン中心部から始まった美容と健康をトータルにサポートするためのオーガニックスキンケアブランドです。アロマコーディネーターを目指す方に向けたアロマスクールやアロマトリートメントの施術体験がきるサロンの設備もあります。サスティナブルな活動にも積極的に行う環境にも配慮されているスキンケアブランドです。
■【バーム状美容液】ワイルドローズビューティバーム
ビタミンCの宝庫といわれるローズヒップの美容バームでパッケージデザインも素敵で気分も上げてくれます。バーム状の美容液は手のひらで温めてから、肌にゆっくりとなじませてテクスクチャーと香りを楽しむことが出来ます。
https://www.nealsyard.co.jp/about/
まとめ
オーガニックコスメのメリットとデメリットを解説しました。肌本来の力を引き出すオーガニックコスメ。美しく健康な肌を目指すために、オーガニックコスメを使ってみてもよいでしょう。一方、オーガニックコスメによる肌荒れが起こることもあるのは事実です。使ってみて肌に合わないと感じたら、すぐに使用をやめましょう。
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