使用の目的:パール光沢の付与
類似した成分:オキシ酸化ビスマス、パール
雲母チタンとはメイクアップ製品を中心に利用されている成分で、化粧品の体質顔料として知られているマイカを酸化チタンで被覆処理したものです。常温では特徴的な色彩を持つ粉末状の物質で、水と比較的馴染みやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。工業的にはマイカを粉砕し、四塩化チタン水溶液と水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和、焼成等のプロセスを経ることによって合成されます。
特筆すべき性質としては特徴的な光沢感が挙げられます。雲母チタンを構成しているマイカと酸化チタンは屈折率が大きく異なっているため、マイカ層と酸化チタン層の間で光が反射し、強い光沢感を生み出します。また、表面の酸化チタン層の反射とマイカ層の反射が酸化チタン層の厚みに応じた様々な干渉色を生み出します。そのため、雲母チタンはメイクアップ製品に独特のキラキラした印象を出すために利用されています。
天然由来の成分で熱や光に対しても安定で、肌への毒性や刺激性も確認されていません。また、表現可能な色味は幅広く、被膜を調整することにより、銀色から青色、緑色までおおよそ全てを網羅することができます。しかし、化粧品成分表記においては「雲母チタン」の表記は不可で、「酸化チタン」「マイカ」と併記されます。
類似した成分としてはオキシ酸化ビスマスが挙げられます。オキシ酸化ビスマスは雲母チタンと同様に化粧品にパール光沢を持たせる目的で利用されますが、パール光沢がやや抑えられる代わりによりメタリックな光沢を持ち合わせています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。
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