使用の目的:抗酸化作用
類似した成分:ビスグリセリルアスコルビン酸、ビタミンC
アスコルビルグルコシドとはスキンケア製品を中心に利用されている成分で、化学式C12H18O11で表されるビタミンC誘導体の一種です。AA-2Gと呼ばれることもあり、常温では白色の粉末状の物質で、水に溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。工業的にはアスコルビン酸(ビタミンC)にグルコース1分子を酵素を用いて結合させることによって得ることができます。
特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。アスコルビン酸(ビタミンC)は優れた抗酸化作用を持つ成分であるものの、安定性がやや低く分解されてしまうため、効果の持続性に欠けていました。しかし、アスコルビルグルコシドはグルコースを付加することで熱や酸化に対しての安定性が高まっており、比較的長い時間その作用を保ち続けます。そのため、アスコルビルグルコシドはスキンケア製品などに抗酸化作用によるシミやくすみの発生防止を目的として配合されています。
天然由来で肌への刺激性や毒性もほとんどなく、通常のビタミンCと比較して酸化や分解による成分変化もないため、安心、安全に利用可能です。また、ビタミンC誘導体の中にはその作用のメカニズムが曖昧なものがありますが、アスコルビルグルコシドについてはそのままの状態で酸化防止剤としての効果を発揮することが明らかになっています。しかし、効果の強さについては通常のビタミンCや他のビタミンC誘導体よりも穏やかです。
類似した成分としてはビスグリセリルアスコルビン酸が挙げられます。ビスグリセリルアスコルビン酸はアスコルビルグルコシドと同様にビタミンC誘導体の一種で、抗酸化作用を目的として用いられますが、他の成分による制約を受けにくく、また、グリセリン由来の保水効果を持っている点で異なります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされていますが、コスト等の面でアスコルビルグルコシドの方が一般的に用いられています。
