キシリトール

成分

使用の目的:保湿成分、清涼感の付与

類似した成分:ソルビトール、ユーカリ葉エキス

 キシリトールとはスキンケア製品、リキッド系のメイクアップ製品に利用されている成分で、化学式C5H12Oで表される糖アルコールの一種です。キシリットと呼ばれることもあり、常温では白色の結晶状の固体で、水に極めて溶けやすい一方、油性成分にはほとんど溶けません。工業的にはトウモロコシの芯や白樺に含まれるキシランを加水分解してキシロースを生成し、さらに水素添加することによって得られます。

 特筆すべき性質としては優れた保湿効果が挙げられます。キシリトールは構造中に水と馴染みやすいヒドロキシル基と呼ばれる部分を多く持っているため水と馴染みやすいのですが、肌に塗ると角質層に浸透し、皮膚のケラチンと水分の仲介役として働くため、肌の保湿機能やバリア機能を補います。また、キシリトールは水に溶ける際に周囲の熱を奪うため、肌につけるとひんやりと感じます。

 食品やオーラルケア製品でもお馴染みの成分で、肌への刺激性や毒性、アレルギー反応等も認められていないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、キシリトールによって感じる涼しさは「熱を奪う」ことによるものであるため、メントール等、冷感を直接刺激する成分よりもやや使い心地がマイルドです。

 類似した成分としてはソルビトールが挙げられます。ソルビトールはキシリトールと同様に糖アルコールに分類されますが、より保湿効果に優れており、また、キシリトールよりも粘性が高いため、増粘剤としても用いられます。また、同様に保湿効果と清涼感を併せ持った成分として、ユーカリ葉エキスが挙げられ、様々な製品に利用されていますが、こちらは主に清涼感の付与を目的として配合されています。

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