ボツリヌス毒素

成分

使用の目的:表情ジワの改善、制汗作用

類似した成分:アルジルリン、シンエイク

 ボツリヌス毒素とは美容目的の医療で用いられている成分で、化学式C6760H10447N1743O2010S32で代表されるタンパク質の一種です。細菌の一種であるボツリヌス菌によって合成される成分で、A型からG型までの7種類が存在し、美容分野ではA型(ボツリヌストキシンA)と呼ばれるものが利用されています。

 特筆すべき性質としては強力な表情シワの改善作用が挙げられます。ボツリヌストキシンAをおでこや眉間に注射すると神経に作用することによって顔の表情筋を麻痺、弛緩させ、望まない動きを抑制する働きがあります。その結果として、顔の筋肉の緊張や表情のクセによって形成されるシワを緩めたり、新たなシワが形成されるのを防いだりする効果を期待できます。また、腋に注射すると神経から伝達される「汗をかく」ための指令をブロックし、不要な汗を止める効果を期待できます。

 神経系に作用して麻痺を引き起こす、世界で最も毒性の強い成分の1つとして知られていますが、医療用途としては豊富な実績があり、安心して利用可能な成分です。また、ボトックス注射は手術などと比較して身体への負担が低く、日常生活に直ぐに戻ることが可能です。しかし、その毒性から化粧品成分としての利用はできず、また、注射後に腫れなどの副作用が出ることもあり、若干の注意が必要です。

 類似した化粧品成分としてはアルジルリンが挙げられます。アルジルリンはボツリヌス毒素をモデルに人工的に合成された成分で、表情ジワの改善を目的として利用されますが、作用はボトックスよりかなり穏やかではあるものの、肌につけるだけで効果が期待できます。また、ヘビの毒性分をモデルとして開発された成分であるシンエイクにもアルジルリンと同様の効果を期待することができます。

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