ラクトビオン酸

使用の目的:角質の除去、金属イオン封鎖、保湿

類似した成分:グルコノラクトン

 ラクトビオン酸とは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C12H22O12で表されるポリヒドロキシ酸の一種です。常温では白色の粉末状の物質で、水に非常に溶けやすく、油と馴染みやすい性質を持っています。天然にはいわゆる「カスピ海ヨーグルト」等に含まれている成分で、工業的には乳製品等に含まれるラクトースを酸化させることによって得られています。

 特筆すべき性質としては穏やかな角質除去作用が挙げられます。ラクトビオン酸が含まれた化粧品を肌につけると角質層に比較的ゆっくりと浸透し、グルコノラクトンが持ち合わせている金属イオン封鎖作用によって角質層内部のカルシウムイオンと作用して結合力を弱め、古くなった部分を剥がれ落ちやすくします。また、この金属イオン封鎖作用によって製品の劣化を防いだり、肌のシミやシワの発生を防いだりする効果も期待できます。

 天然由来の成分で肌への刺激性もピーリング剤の中では低い部類に入るため、安心、安全に利用可能です。また、ラクトビオン酸は強力な保湿作用を持っており、ダメージを受けた肌のバリア機能の修復などにも効果的です。しかし、角質除去作用はごく穏やかなものであり、この目的で利用する場合には他のヒドロキシ酸の方が好んで用いられます。

 類似した成分としてはグルコノラクトンが挙げられます。グルコノラクトンはラクトビオン酸と同様のポリヒドロキシ酸の一種で、化粧品に角質の除去や金属イオン封鎖作用を目的として利用されていますが、保湿や抗酸化作用はやや控えめである一方、角質の除去作用に優れています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。

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