ポリグリセリン

使用の目的:保湿

類似した成分:グリセリン

 ポリグリセリンとは一部のスキンケア製品を中心に利用されている成分で、化学式C3H8O3で表されるグリセリンの重合体です。常温では無色透明のとろみのある液体で、水に溶けやすく、油にやや馴染みにくい性質を持っています。工業的にはグリセリンに水酸化ナトリウムなどを加えて加熱し、脱水縮合させることによって得られますが、重合度の異なる複数のものが存在します。

 特筆すべき性質としては優れた保湿作用が挙げられます。ポリグリセリンはグリセリンと同様に分子内に水と馴染みやすいヒドロキシルと呼ばれる構造を持っているため、肌につけるとより多くの水分を取り込み、肌の水分量を増やすことが期待できます。また、高濃度でもグリセリンよりもややベタつきが少ないため、使用感がより軽くなります。

 天然のグリセリン由来の成分で肌への刺激性も毒性もないため、安心、安全に利用可能です。また、グリセリンにはニキビの原因となるアクネ菌の栄養となるため、その増殖を助けてしまいますが、ポリグリセリンはその傾向が少なく、より安心して使うことができます。しかし、通常のグリセリン自体のベタつきやニキビ菌の件があまり問題とはされておらず、現時点では少数の利用にとどまっています。

 類似した成分としてはグリセリンが挙げられます。グリセリンはポリグリセリンの単量体で、ポリグリセリンと同様に保湿を目的として化粧品に利用されていますが、ポリグリセリンに比べてややとろみが強くなります。その性質の違いはそれ程大きくなく、グリセリンの流通量の方が圧倒的に多いため、一般的にはグリセリンの方が用いられています。

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