ラード

成分

使用の目的:保湿、石鹸の原料

類似した成分:オレイン酸、リノール酸、牛脂

 ラードとは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、オレイン酸やリノール酸、パルミチン酸などを豊富に含んでいます。豚脂と呼ばれることもあり、常温では白色もしくは薄黄色の固体で、水に溶けにくく、油に馴染みやすい性質を持っています。工業的には食肉用に加工されるブタの脂肪組織(いわゆる「脂身」)から大量に得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れた保湿効果が挙げられます。ラードの主成分であるオレイン酸やリノール酸は皮脂の成分としても知られているため肌への馴染みが良く、肌につけると水分が失われるのを防ぐ効果が期待できます。また、石鹸の原料としても知られており、肌に馴染みやすいものを作ることができます。

 天然由来で肌への刺激性や毒性もなく、安心、安全に利用可能です。また、食肉の副産物として大量に得られるためコストの面で優れており、石鹸の原料としても利用されてきました。しかし、直接肌につけた場合状態によってはニキビなどの原因となることがあり、また、2026年時点でラードを使った石鹸は多く存在するものの、スキンケア製品への利用は一部にとどまります(食品用のラードは入手可能ですが、スキンケアへの利用は品質上、あまりお勧めできません)

類似した成分としては牛脂が挙げられます。牛脂はラードと同様に動物の脂肪由来の油分で、石鹸の原料などに用いられていますが、ステアリン酸の含有量が多いため融点が高く、肌につけても溶けにくいことが特徴です。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。

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