使用の目的:石鹸の原料
類似した成分:カカオ脂、オレイン酸、ステアリン酸、ラード
牛脂とは石鹸や一部のスキンケア製品に利用されている成分で、オレイン酸やステアリン酸、パルミチン酸を主成分としています。タロウと呼ばれることもあり、常温では白色もしくは黄色の固体で、水に溶けにくく、油と馴染みやすい性質を持っています。工業的には食肉用に加工されるウシの脂肪組織(いわゆる「脂身」)から大量に得ることができます。
特筆すべき性質としては優れた石鹸の原料としての使い勝手の良さが挙げられます。牛脂の成分であるオレイン酸やステアリン酸は肌との馴染みが良く、また、融点の高いステアリン酸の配合量が多いため、しばしばパーム油と併用される形で固形石鹸の原料として利用されます。また、そのまま肌につけることにより、乾燥肌の皮脂を補う目的で利用されることもあります。
天然由来で肌への刺激性や毒性もなく、安心して利用可能な成分です。また、食肉の副産物として大量に得られるためコストの面で優れており、古くから石鹸の原料として利用されてきました。しかし、2000年代に発生したBSEやヴィーガン志向によって低下したイメージがやや拭いきれず、また、クリームなどで直接肌につけた場合、状態によってはニキビなどの原因となることがあります。
類似した成分としてはカカオ脂が挙げられます。カカオ脂は牛脂と同様にオレイン酸やパルミチン酸、ステアリン酸を主成分とした成分で、化粧品の基剤や石鹸の原料として多く用いられていますが、牛脂よりやや融点が低いことが特徴です。化粧品にはそれぞれの特性を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。
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