使用の目的:保水、溶剤
類似した成分:PEG-8
PEG-6とは水性の化粧品に幅広く利用されている成分で、化学式H(OCH2CH2)nOHで表される分子量300前後のエチレングリコール重合体の一種です。ポリエチレングリコール300と呼ばれることもあり、常温では無色透明の液体で、水やエタノール、アセトンと馴染みやすく、エーテルと馴染みにくい性質を持っています。工業的には他のエチレングリコール重合体と同様に、エチレンオキサイドと水を酸性下で反応させることによって、大量に得ることができます。
特筆すべき性質としては優れた保水作用が挙げられます。PEG-6は構造中に水と馴染みやすいヒドロキシル基と呼ばれる部分を持っており、空気中の水分をよく吸収し、また、保持します。この作用はポリエチレングリコールに共通したものですが、分子量の小さなPEG-6は特に優れており、高温では代表的な保湿成分であるグリセリンと同程度です。また、水にも油にも比較的馴染みやすいことから、水性の化粧品に油性成分を溶かし込む溶剤として利用されることもあります。
古くから利用されてきた成分であり、肌への毒性や刺激性もないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、ポリエチレングリコールの中では粘度が低く、牛乳などに近いため、使用してもベタベタとした感触がありません。しかし、原料のエチレンオキサイドや副生成物の1,4-ジオキサンに毒性や刺激性が認められており、稀に精製が不十分な場合があるため、海外の安価な製品を利用する場合は若干の注意が必要です。
類似した成分としてはPEG-8が挙げられます。PEG-8はPEG-6と同様にエチレングリコール重合体の一種で、分子量が400前後のものを指しますが、保水作用がやや劣る一方、粘度が若干高いことが特徴です。両者は性能が非常に似ているため、同じような用途で利用されています。