グルコノラクトン

使用の目的:角質の除去、金属イオン封鎖、保湿

類似した成分:ラクトビオン酸

 グルコノラクトンとはスキンケア製品、ヘアケア製品を中心に利用されている成分で、化学式C6H10O6で表されるポリヒドロキシ酸の一種です。ハチミツ酸と呼ばれることもあり、常温では白色の結晶状の粉末で、水やエタノールに溶けやすい一方、油とは馴染みにくい性質を持っています。生体内にも存在する成分でハチミツに多く含まれることで知られており、工業的には植物由来のグルコースを微生物発酵させることによって生産されています。

 特筆すべき性質としては穏やかな角質除去作用が挙げられます。グルコノラクトンが含まれた化粧品を肌につけると角質層に比較的ゆっくりと浸透し、グルコノラクトンが持ち合わせている金属イオン封鎖作用によって角質層内部のカルシウムイオンと作用して結合力を弱め、古くなった部分を剥がれ落ちやすくします。また、この角質除去作用は穏やかであるため、金属イオン封鎖剤としても用いられます。

 天然由来で食品添加物としてもお馴染みの成分で、肌への毒性もないため安心、安全に利用可能です。また、グルコノラクトンは水との親和性が高いため、ある程度の保湿効果も期待することができます。しかし、その角質除去作用は穏やかなもので、他のヒドロキシ酸系の成分と比較すると効果が実感しづらく、また、肌の状態によっては若干の刺激性を感じることもあります。

 類似した成分としてはラクトビオン酸が挙げられます。ラクトビオン酸はグルコノラクトンと同様のポリヒドロキシ酸の一種で、化粧品に角質の除去や金属イオン封鎖作用を目的として利用されていますが、角質除去作用はより穏やかである一方、保湿や抗酸化作用による優れています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。

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