使用の目的:抗酸化作用、抗菌作用
類似した成分:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、3-O-エチルアスコルビン酸
カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸とは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C17H30O8で表されるビタミンC誘導体の一種です。GO-VCもしくはグリセリルオクチルアスコルビン酸と呼ばれることもあり、常温では液体の成分で、水にも油にも比較的馴染みやすい性質を持っています。工業的にはアスコルビン酸(ビタミンC)にグリセリン及びオクタノールを付加することによって得ることが出来ます。
特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸には肌のシミやくすみを防ぐ効果があることが知られていますが、その原因となるメラニン色素の合成を助ける酵素であるチロシナーゼを阻害する、もしくは生成したメラニン色素を還元して分解する性質によるものです。また、構造中に含まれるオクタノールには抗菌作用が認められており、特にニキビの原因となるアクネ菌に対して高い効果を発揮します。
天然由来で肌への刺激性も他のビタミンC誘導体と比較して低いため、安心して利用可能な成分です。また、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸には構造中のグリセリンに由来する保湿効果も期待することができます。しかし、様々な効果を持ち合わせている反面、浸透性や抗酸化作用など、個別の作用については他の成分の方が優れていることが多いです。
類似した成分としてはパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naが挙げられます。パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naはカプリリル2-グリセリルアスコルビン酸と同様に水にも油にも馴染みやすいビタミンC誘導体として知られており、抗酸化作用などを目的に利用されていますが、抗菌作用などは持ち合わせていないものの、より肌への浸透性が高いことが特徴です。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。
