アスコルビン酸

使用の目的:抗酸化作用、収れん作用

類似した成分:3-O-エチルアスコルビン酸

 アスコルビン酸とはスキンケア製品を中心に利用されている成分で、化学式C6H8O6で表される、ラクトン構造を持つ有機化合物の一種です。純ビタミンCと呼ばれることもあり、常温では白色または淡黄色の粉末状の物質で、水に溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。工業的にはトウモロコシに含まれるd-ソルビトールを発酵させることによって得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。アスコルビン酸には肌のシミやくすみを防ぐ効果があることが知られていますが、その原因となるメラニン色素の合成を助ける酵素であるチロシナーゼを阻害する、もしくは生成したメラニン色素を還元して分解する性質によるものです。アスコルビン酸は他の抗酸化作用を持った成分、あるいはビタミンC「誘導体」と比較して非常に酸化されやすいため、期待できる抗酸化作用は極めて高いものになります。

 天然由来で肌への毒性もなく、水に溶けやすいため多くの製品に利用されています。また、ビタミンC「誘導体」と比較して速やかに酸化されるため即効性を期待できるほか、収れん作用による皮脂の分泌抑制も期待できます。しかし、化粧品成分の中では肌への刺激や乾燥を引き起こすリスクが高く、また、構造が不安定なため長期間保管すると効果を失ってしまいます。

 類似した成分としては3-O-エチルアスコルビン酸が挙げられます。3-O-エチルアスコルビン酸はビタミンC「誘導体」の一種で、アスコルビン酸と同様に抗酸化作用を期待して用いられますが、作用が若干穏やかである一方、安定性に優れています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。

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