クルクミン

成分

使用の目的:抗脱毛作用、抗老化作用

類似した成分:ウコン根茎エキス、センブリエキス

 クルクミンとは一部の育毛剤などに利用されている成分で、化学式C21H20O6で表されるポリフェノールの一種です。常温では黄色の粉末状の物質で、水やエタノールにほとんど溶けず、氷酢酸やアルカリに比較的溶けやすい性質を持っています。工業的にはウコンの根茎から抽出することによって、純度の高いものを得ることができます。

 特筆すべき性質としては抗脱毛作用が挙げられます。クルクミンには男性ホルモンの一種であるテストステロンが男性型脱毛症を引き起こすDHTへと変化するのを防ぐ作用が確認されており、男性が頭皮につけると実際に脱毛が抑制されることが判明しています。また、クルクミンには光老化を引き起こすコラーゲン分解酵素の働きを阻害する作用も確認されており、肌のシワやたるみを抑制する効果も期待できます。

 天然由来で肌への刺激性や毒性もなく、安全、安心に利用可能な成分です。また、その作用は他の成分と比較してより直接、男性型脱毛症の原因に働きかけます。しかし、脱毛症に関しては「男性型」以外への効果が乏しく、また、抗老化作用については他にも優れた効果を持つ成分が存在するため、クルクミン以外の成分が選択されることも多いです。

 類似した成分としてはウコン根茎エキスが挙げられます。ウコン根茎エキスはクルクミンを主成分としたウコン抽出物ですが、一部のテルペンや糖類など他の成分も含まれています。アレルギー反応等のリスクを考えた場合、クルクミンの方がより安全ですが、コスト等の問題から一般的にはウコン根茎エキスの方が用いられています。

タイトルとURLをコピーしました