ショウガ根茎エキス

成分

使用の目的:血行促進、抗老化作用

類似した成分:ウコン根茎エキス、トウガラシ果実エキス

 ショウガ根茎エキスとは一部のスキンケア製品、入浴剤等に利用されている成分で、ショウガオール、ジンゲロールなどを主成分としています。ショウキョウエキスと呼ばれることもあり、常温では褐色の液体で、工業的にはショウガ科の植物ショウガの根茎から有効成分を水やエタノールで抽出することによって得られますが、乾燥した粉末状のものも存在します。

 特筆すべき性質としては優れた血行促進作用が挙げられます。ショウガ根茎エキスが含まれた化粧品を肌につけるとショウガオールやジンゲロールが皮膚のTRPチャネル等に作用し、温感と局所刺激をもたらすことによって周辺の毛細血管が拡張し、血行が促進されます。また、最近では紫外線によるメラニン色素の産生を抑制したり、肌のエラスチンの分解を阻害したりする効果があることも注目されており、いわゆる「抗老化作用」を期待できます。

 天然由来で化粧品に含まれる濃度では肌に対する刺激性や毒性もないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、ショウガ根茎エキスにはストレスによる肌荒れを改善する作用があることも認められています。しかし、稀にアレルギーを引き起こすことがあること、一部の効果(育毛作用等)については十分に検証されていないことには若干の注意が必要です。

 類似した成分としてはウコン根茎エキスが挙げられます。ウコン根茎エキスはショウガ根茎エキスと同様にショウガ科の植物の根茎由来の抽出物で、ショウガ根茎エキスと同様に抗老化作用を発揮しますが、エラスチンではなくコラーゲンの分解を阻害する点でショウガ根茎エキスと異なります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされています。

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