ホルムアルデヒド

成分

使用の目的:防腐剤

類似した成分:パラベン、フェノキシエタノール

 ホルムアルデヒドとは海外の一部ネイル製品等に含まれている成分で、化学式CH2Oで表される最も構造が単純なアルデヒドです。常温では無色透明の気体で、水やエタノール、アセトンと馴染みやすく、油とは馴染みにくい性質を持っています。正式名称はホルムアルデヒドですが、水溶液の通称である「ホルマリン」もよく知られています。工業的にはメタノールを空気酸化することによって合成されますが、天然の樹木にも含まれています。

 特筆すべき性質としては防腐作用の高さが挙げられます。ホルムアルデヒドは安価で水、アセトン等に溶けやすい防腐剤として様々な分野で用いられており、化粧品でも欧州を中心に、ネイル製品等の防腐剤として使用されることがあります。しかし、日本国内では化粧品への使用は禁止されており、微量が混入していた場合でも市場回収が行われます。

 使用が禁止されている理由としてはその刺激性の高さが挙げられます。一定以上の濃度のホルムアルデヒドには肌や呼吸器に対する刺激性が認められており、長時間晒された場合、炎症の原因となります。また、いわゆる「シックハウス症候群」の原因や発がん物質としても知られており、配合されている海外の化粧品、もしくはジェルネイル等の雑貨に関してはなるべく使用を避け、使用する場合も使用上の注意に沿って少量を試すようにしてください。

 類似した成分としてはパラベンやフェノキシエタノールが挙げられます。パラベンやフェノキシエタノールはホルムアルデヒドと比較するとやや使い勝手には劣りますが、肌への刺激性が低く十分な効果を持った防腐剤として広く用いられています。

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