使用の目的:香料
類似した成分:スクラレオール
アンブロキシドとはフレグランス製品に利用されている成分で、化学式C16H28Oで表されるテルペノイドの一種です。アンブロキサンと呼ばれることもあり、常温では白色の結晶上の固体で、水に溶けにくく、エタノールや油と比較的馴染みやすい性質を持っています。天然にはマッコウクジラ由来のアンバーグリスに存在していますが、工業的にはクラリセージの精油に含まれるスクラレオールから合成されたものが利用されています。
特筆すべき性質としてはその独特な香りが挙げられます。アンブロキシドは天然のアンバーグリスに多く含まれている成分の1つで、単体で使用した場合でもその香りはドライでかつウッディである一方、パウダリー、強い塩気といった表情も持ち合わせています。そのため、アンブロキシドはフレグランス製品の香りに複雑さや奥行きを出すために広く用いられています。
天然由来で化粧品に使用される濃度では肌への刺激性や毒性もないため、安心、安全に利用可能です。また、その香りは複雑であるものの、どれも比較的好ましいものであり、ある程度の高濃度でも悪臭に変化しません。しかし、香りの強さはやや弱めで、また、いわゆるラストノートに分類されるため、他の成分との組み合わせで利用されることが多いです。
類似した成分としてはスクレオールが挙げられます。スクレオールはクラリセージの精油に含まれる香料の一種で、アンブロキシドを合成するためにも用いられますが、その香りは異なっており、アンブロキシドより甘く、樹脂のように感じられるものとなります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。
