カルボン

使用の目的:香料

類似した成分:メントール、リモネン

 カルボンとはスペアミントやキャラウェイの精油に含まれている成分で、化学式C10H14Oで表されるモノテルペノイドの一種です。常温では無色透明の液体で、水に溶けにくく、エタノールや油と馴染みやすい性質を持っています。工業的に合成することも可能で、その場合、グレープフルーツやレモンの香り成分として知られているリモネンを原料とします。

 特筆すべき性質としては特徴的な香りが挙げられます。カルボンはスペアミントの香りの主成分として知られており、メントールやカンファーといった他の「ひんやり系」の成分と比較してややマイルドで、甘い匂いを持っています。そして、この匂いは中枢神経に作用することによって気持ちをリラックスさせてくれます。

 天然由来で食品でもお馴染みの成分で、化粧品に使われる濃度では肌への刺激性も比較的低いため、安心して使うことができます。また、カルボンが含まれた精油にはしばしばリモネンも含まれており、爽やかでフルーティーな香りを楽しむことができます。しかし、清涼感の強さではメントールやそれを主成分としたペパーミント油には及ばないため、涼感コスメの成分としてはややマイナーな印象です。

 類似した成分としてはメントールが挙げられます。メントールはペパーミント油の主成分として知られているモノテルペンで、香りや清涼感を目的として利用されていますが、よりカルボンと比較して香りがよりシャープで、肌への刺激も強めです。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされていますが、成分としての個性が強いメントールの方がより一般的に用いられています。

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