使用の目的:抗酸化作用
類似した成分:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、ジパルミチン酸アスコルビル、ビタミンC
パルミチン酸アスコルビルとは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C22H38O7で表されるビタミンC誘導体の一種です。常温では白色の粉末状の物質で、水に比較的溶けにくく、エタノールや油分に馴染みやすい性質を持っています。工業的にはアスコルビン酸にパルミチン酸を反応させることによって得ることができます。
特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。パルミチン酸アスコルビルには肌のシミやくすみを防ぐ効果があることが知られていますが、原因となるメラニン色素の合成を助ける酵素であるチロシナーゼを阻害する、もしくは生成したメラニン色素を還元して分解する作用によるものです。また、パルミチン酸アスコルビルはビタミンC誘導体の中では比較的安定性に優れており、長い期間その効果を保ち続けます。
天然由来で肌への刺激性も他のビタミンC誘導体と比較して低いため、安心して利用可能な成分です。また、油と馴染みやすいため肌への浸透性に比較的優れており、また、その性質を活かし、油性製品の酸化防止剤としても利用されています。しかし、他のビタミンC誘導体と比較してその効果はやや穏やかで、また、長期保管した場合は構造が不安定になってしまいます。
類似した成分としてはジパルミチン酸アスコルビルが挙げられます。ジパルミチン酸アスコルビルはパルミチン酸アスコルビルと同様に油溶性ビタミンC誘導体の一種で、抗酸化作用を期待して化粧品に用いられますが、作用がやや穏やかである一方、浸透性、安定性により優れています。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。
