加水分解コムギ

使用の目的:ヘアコンディショニング、保湿

類似した成分:加水分解ケラチン

 加水分解コムギとは一部のヘアケア製品を中心に利用されている成分で、小麦由来のタンパク質であるグルテンを酵素や酸、アルカリを用いて加水分解することによって得られます。常温では淡黄色の粉末状の物質で、水に溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。現在、化粧品には分子量3,500以下のものが一般的に利用されています。

 特筆すべき性質としては優れたヘアコンディショニング作用が挙げられます。加水分解コムギは保湿力及び毛髪への浸透性に優れており、紫外線などのダメージによって傷ついた髪に浸透し、構造を修復する効果を期待できます。また、加水分解コムギには界面活性剤の泡立ちを良くする効果も期待できるため、シャンプーやハンドソープなどを中心に利用されています。

 天然由来で肌への刺激性や毒性が低い成分として開発され、肌に優しいコスメの成分として利用されてきました。しかし、原料中に含まれる分子量が比較的大きなグルテンが大規模なアレルギー反応を引き起こしたことがあるため、現在では分子量の大きなものは利用が制限され、また、使用している製品には必ず加水分解コムギが利用されている旨が記載されています。

 類似した成分としては加水分解ケラチンが挙げられます。加水分解ケラチンは加水分解コムギと同様に毛髪への浸透性や保湿力に優れた成分で、加水分解コムギと同様にヘアケア製品に利用されてきましたが、毛髪の主成分であるケラチンと構造が非常に類似しているため、修復効果がより高いことが特徴です。加水分解ケラチンには先に述べたアレルギー反応等も確認されていないため、ヘアケア製品にはより一般的に利用されています。

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