使用の目的:基剤、使用感の改善
類似した成分:ジメチコン、シクロペンタシロキサン
シクロメチコンとは化粧品に幅広く利用されている成分で、シリコーンオイルの一種です。デカメチルシクロペンタシロキサン、あるいはD6と呼ばれることもあり、常温では無色もしくは薄黄色の液体で、水に馴染みにくく、油と馴染みやすい性質を持っています。工業的にはジメチルジヒドロシロキサンを重合させることによって得ることができます。
特筆すべき性質としては優れた基剤としての役割が挙げられます。シクロメチコンは油性成分をよく溶かし、粘度が低く他のシリコーンオイルと比較しても滑らかな肌触りのため、油性製品の基剤としてしばしば用いられます。また、シクロメチコンは揮発性が高いため、肌や髪につけると必要な成分だけを届け、自身はあまり残留しません。
化粧品成分としては非常にポピュラーな存在で、肌への刺激性や毒性も確認されていないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、ジメチコンと比較すると皮膜の形成作用が弱いため、使用感がより軽く感じられます(そのため、アウトバストリートメントにしばしば用いられます)。しかし、その分だけ肌や髪を保護する作用は弱く、ダメージが大きな髪のケアにはやや力不足です。
類似した成分としてはジメチコンが挙げられます。ジメチコンはシクロメチコンと同様にシリコーンオイルの一種で、溶剤として様々な油性製品に利用されていますが、揮発性がやや弱い一方で、皮膜形成作用等に優れています。化粧品にはそれぞれの役割を活かす形で使い分け、もしくは併用がされていますが、より汎用性の高いジメチコンの方が多くの製品に利用されています。