LPG

成分

使用の目的:噴射剤

類似した成分:ジメチルエーテル

 LPGとはスプレー状の化粧品に広く含まれている成分で、プロパン及びブタン、イソブタンで構成されています。液化石油ガスと呼ばれることもあり、常温では無色の気体で、水に溶けにくくエタノールに溶けやすい性質を持っています。工業的には石油を分留した際に生成した副生ガスを精製することによって、大量かつ安価に得ることができます。

 特筆すべき性質としてはいわゆる「不活性ガス」であることが挙げられます。LPGは常温では安定性が高く、他の物質とほとんど反応しません。また、加圧して容器に封入した状態で噴射すると膨張し、圧力を発生させます。そのため、ミスト系製品の有効成分の噴射剤として利用されており、容器には加圧して液体となった状態で封入されています。

いわゆる不活性ガスであり、肌への刺激性や毒性もないため安心、安全に利用可能な成分です。また、加圧すると容易に液体になるため可搬性に優れており、かつジメチルエーテルのような特異臭も存在しません。しかし、LPGは可燃性、引火性が高いため使用、保管、廃棄の際には注意が必要になります。

 類似した成分としてはジメチルエーテルが挙げられます。ジメチルエーテルはLPGと同様に不活性な気体であるため化粧品の噴射剤として用いられていますが、水に溶けやすい点でLPGと異なります。また、噴射の際の圧力等にも違いがあるため、製品の性格に合わせて最適なものが選択、もしくは組み合わされて利用されています。

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