生成AIを使った化粧品選び?
貴方の生活、最近どんな大きな変化がありましたか。大きなライフイベントがあった、車の免許を取った等、人によって様々かもしれませんが、多くの人にとって、「生成AI」の登場は多かれ少なかれ、仕事や生活を変化させたのではないでしょうか。面倒なメールやドキュメントを代わりに書いてくれたり、すぐに疑問に答えてくれたり、時には話を聞いてくれる相手になってくれたり、生成AIは数年前では予想もしなかった進歩を遂げています。
生成AIは化粧品を選ぶ上でもとても役立つ存在です。映えるメイク、知らない成分の安全性、好みの香り、効果的な日焼け止めなど、生成AIはあらゆる疑問に答えてくれます。例を挙げると、今までは「敏感肌」「化粧品」と検索するとコーポレートサイトや個人ブログ、ECサイトに繋がりましたが、生成AIにプロンプトを入力することにより、アルコール」や防腐剤フリー、天然由来成分など多くの切り口を教えてもらうことができ、商品のおすすめを受けることもできます。
しかし、そんな便利な存在である一方、特に「成分」について質問すると、時に違和感のある回答が返ってくることがあり、何となくモヤモヤした気分になったり、「本当に信じて大丈夫?」と感じてしまったりします。欲しい回答をもらうためにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。
注意点①成分の名前を正確に入力する
「成分」についてプロンプトを入力する際にまず気をつけるべきこととしては、調べたい成分の名前を正確に入力することです。例えば化粧品に使われている「アルコール」について調べたい場合、プロンプトに細かい指示を入れないと最も有名なアルコールである「エタノール」についての回答が出力されます。もし調べたいものがシャンプーに含まれる「高級アルコール」やBG(1,3-ブチレングリコール)である場合、その名称を入れて調べるようにしてください。名称が誤っていた場合、生成AIの方で「気を利かせて」近しい成分を提案してくれますが、違う成分が提案されてしまうこともあります。
また、ラウレス硫酸Naやコンドロイチン硫酸Naなどの「硫酸系成分」はシャンプーやスキンケア製品向けの成分としてお馴染みですが、「硫酸の肌や髪への刺激性」といったプロンプトを作成すると劇物に該当する硫酸(H2SO4)の刺激性についての回答が出力され、恐怖感を憶えてしまいます。この場合、具体的な成分名を入れなくてもプロンプトに「化粧品」の記述を入れるだけである程度正確な情報を得ることができますが、個々の成分で性質が異なるため、正式な、もしくは広く一般的に使われている名称を入れることをお勧めします。
注意点②知りたいことを明確にする
プロンプトを入力する際は成分について「知りたいことを明確にする」ことも大事です。例えば、化粧品成分の安全性は多くの方が関心を持つトピックかと思いますが、個別の成分の安全性についてプロンプトを入力した場合、「安全性」がかなり広い意味で解釈され、極端なケースでの危険性が取り上げられることがあります。
パウダーファンデーションなどでお馴染みのタルクを例に挙げると、この成分は化粧品成分としては基本的に安全で、どんな製品にも取り入れられていますが、「採掘時にアスベストを吸い込む危険性」や「動物実験の発がん性」などが回答として出力されることがあります。消費者として「携わる全ての人が幸せに暮らせる環境」を考えることは確かに大事ですが、今聞きたいことはそうじゃなくて…と感じてしまうこともあるでしょう。製品を毎日使ってゆく上での安全性について調べたい場合は、その旨をプロンプトに加えるとより精度の高い回答を得ることができます。
成分の「刺激性」についても同様です。肌が特に弱っている場合、なるべく刺激の少ない成分を選びたくなりますが、その刺激の内容や強さはレチノールのように「好転反応」と呼ばれる程強いもの、ビタミンCなどの酸性に由来するもの、メントールのように「刺激感」をもたらすものなど様々です。また、パラベンやイソプロピルメチルフェノールのように「若干の刺激性はあるものの、防腐剤として雑菌の繁殖による炎症を防ぐもの」も存在します。プロンプトに入力する際は「化粧品に含まれている場合の安全性を聞きたい」「自分の肌の状態を踏まえた上で使って良いか」等を必要に応じて加えるようにしてください。
「目的」「好み」を質問に入れると効果的!
このように、生成AIを使って化粧品成分を調べる際は正確な成分名を入力し、知りたいことをはっきりさせることが大切ですが、「自分の目的や好みを入力する」ことで、より求める回答を入手することができます。分かりやすい例は「日焼け止め」で、使用する部位(顔、身体、髪など)や行動(通勤通学、屋外スポーツ、海や山のレジャー)をプロンプトで指定することで、目的に合った成分(短時間の場合は紫外線散乱剤メイン、長時間の場合は紫外線吸収剤メイン)やアイテムを提案してくれます。
また、香りについては季節に合わせた定番などは存在するものの、個人の好み、あるいはその日の体調などによっても最適なものが変わってきます。そのため、化粧品のフレーバーや精油選びの相談を生成AIに持ちかける際は、自分が普段どんな香りが好きなのか、どんな目的で使いたい(リラックスしたい、自分をより良く魅せたい)のか等をプロンプトに入力することで、より貴方の好みに近そうな香りを提案してくれます。もし香りの表現が分かりにくい(ウッディー、フローラル、スパイシー等)場合は改めて質問することで、より一般的なものに例えてもらうこともできます。
生成AIは私達の生活に急速に浸透しており、化粧品の分野でも例外ではありません。その特徴を覚えて使いこなすことで、あらゆる製品の中からより貴方にあったアイテムを選んだり、成分についての知識、理解を深めたりすることができます。最近は無料で、もしくは何かのサブスクリプションのサービスの1つとして利用できるものも多いので、色々と聞いてみてはいかがでしょうか。
