ビスグリセリルアスコルビン酸

使用の目的:抗酸化作用、保湿

類似した成分:アスコルビン酸グリセリル、ビタミンC、グリセリン

 ビスグリセリルアスコルビン酸とは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、化学式C12H20O10で表されるビタミンC誘導体の一種です。常温では液体で、水に溶けややすく、油とやや馴染みにくい性質を持っています。工業的にはアスコルビン酸に2分子のグリセリンを付加させることによって得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。アスコルビン酸(ビタミンC)は優れた抗酸化作用を持つ成分であるものの、安定性がやや低く分解されてしまうため、効果の持続性に欠けていましたが、ビスグリセリルアスコルビン酸はグリセリン2分子を付加することで構造の安定性が高まっており、より長期間効果を発揮します。また、グリセリンが付加されたことにより、一定の保水作用も期待することができます。

 天然由来で肌への刺激性や毒性も低く、安全、安心に利用可能な成分です。また、一般的なアスコルビン酸はカルボマー等との相性が悪く、白っぽいカスなどが発生する原因となりますが、ビスグリセリルアスコルビン酸に関してはそのようなリスクも軽減されます。しかし、一般的なアスコルビン酸と比較してやや高価であまり流通しておらず、その利用はまだ限定的です。

 類似した成分としてはアスコルビン酸グリセリルが挙げられます。アスコルビン酸グリセリルはアスコルビン酸にグリセリン1分子が付加したもので、ビスグリセリルアスコルビン酸と同様に抗酸化作用を期待して利用されますが、保水効果がやや低く、若干陰イオンとしての性質を持つ点で異なります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされます。

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