ジヒドロキシアセトン

使用の目的:セルフタンニング

類似した成分:エリスルロース

 ジヒドロキシアセトンとはセルフタンニング剤に利用されている成分で、化学式C3H6O3で表される単糖類の一種です。DHAと呼ばれることもあり、常温では白色の粉末状の物質で、水やエタノールに溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。工業的にはグリセリンを微生物発酵させることにおって得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れたセルフタンニング剤としての効果が挙げられます。ジヒドロキシアセトンが含まれた化粧品を肌につけると角質に含まれるアミノ酸とメイラード反応と呼ばれる作用を起こして褐色の化合物を生成します。アイテムを一定期間使い続けると肌の色は変化し、あたかも太陽の光で「日焼けした」ように見えるため、日焼けを「演出」することができます。

 太陽の光による「日焼け」は紫外線による火傷やメラニン色素の生成、沈着など肌にネガティブな影響をもたらしますが、ジヒドロキシアセトンのメイラード反応によるセルフタンニングはあくまでも角質層の色素のみを変化させるため、肌へのダメージがなく、また、ターンオーバーによって2週間程で元に戻ります。しかし、塗りムラが発生しやすいなど使い勝手が悪くやや高価であること、また、サンオイル等を使ってUV-Bのみをカットすることで同様の効果がより手軽に実現できるため、あまり積極的には利用されていません。

 類似した成分としてはエリスルロースが挙げられます。エリスルロースはジヒドロキシアセトンと同様にメイラード反応を引き起こす糖類の一種で、セルフタンニングを目的として用いられていますが、ジヒドロキシアセトンよりもやや作用のスピードが遅いことが特徴です。セルフタンニングを目的とした製品には両者がしばしば併用されています。

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