使用の目的:抗脱毛作用、抗老化作用
類似した成分:クルクミン、ショウキョウエキス
ウコン根茎エキスとは一部のスキンケア化粧品、育毛剤などに利用されている成分で、特有の黄色、もしくはオレンジ色のポリフェノールであるクルクミンを主成分としています。常温では液体で、工業的にはショウガ科の植物ウコンの根茎から有効成分をBG等で抽出することによって得られます。
特筆すべき性質としては優れた抗脱毛作用が挙げられます。ウコン根茎エキスの主成分であるクルクミンには男性ホルモンの一種であるテストステロンが男性型脱毛症を引き起こすDHTへと変化するのを防ぐ作用が確認されており、男性が頭皮につけると実際に脱毛が抑制されることが判明しています。また、光老化を引き起こすコラーゲン分解酵素の働きを阻害する作用も確認されており、肌のシワやたるみを抑制する効果も期待できます。
天然由来で肌への刺激性や毒性もなく、安全、安心に利用可能な成分です(サプリメントの肝障害が以前問題になりましたが、肌につける分にはノーリスクです)。また、ショウガ根茎エキスには他に糖類なども含まれており、保湿効果も期待できます。しかし、脱毛作用に関しては「男性型」に特化したものであり、また、黄色が強く「美しさ」よりも「食欲」や「二日酔い」のイメージが強いため、化粧品成分としてはやや取り入れにくい要素もあります。
類似した成分としてはクルクミンが挙げられます。クルクミンはウコン根茎エキスの主成分を抽出したものであり、ウコン根茎エキスとほぼ同様の効果を持っています。アレルギー反応等のリスクを考えた場合は純度の高いクルクミンの方がより安全ですが、同じような用途で用いられています。