ゲルマクレンD

使用の目的:香料、抗菌作用

類似した成分:オニサルビア油

ゲルマクレンDとは一部のフレグランス製品に利用されている成分で、化学式C15H24で表されるセスキテルペンの一種です。常温では無色透明もしくは淡黄色の液体で、水に溶けにくく、油と馴染みやすい性質を持っています。天然に存在する成分で、特にイランイランやミモザ、ホーリーバジル、クラリセージ等の精油に多く含まれています。

 特筆すべき性質としてはその独特な香りが挙げられます。ゲルマクレンDはバジルを思わせるようなハーバルな匂いの中に若干の甘さやウッディさを兼ね備えており、精油の匂いに奥行きを持たせる役割を担っています。また、ゲルマクレンDには抗菌作用や抗炎症作用も認められており、精油自身の防腐剤として、また、アロマテラピーの効果を生み出す有効成分として作用しています。

 天然由来で化粧品に使用される濃度では肌への刺激性や毒性も低いため、比較的安心、安全に利用可能です。また、ゲルマクレンDの香りには気持ちをリラックスさせる効果も期待できます。しかし、その香りは決して強くなく若干のエグみがあるため単体での使用は稀で、また、高濃度では肌への刺激性が確認されています。

 類似した成分としてはイランイラン油が挙げられます。イランイラン油はゲルマクレンDを主な成分の1つとする精油で、化粧品に香料として用いられますが、安息香酸ベンジルや酢酸ベンジル、β-カリオレフィンなどが加わることでより複雑なエキゾチックな香りを醸し出します。一部ではイランイランの匂い=ゲルマクレンDの匂いとされることがありますが、ゲルマクレンDの匂いへの寄与は限定的で、大部分は他の成分によるものです。

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