使用の目的:保湿、バリア機能の改善
類似した成分:グルタミン酸、D-グルタミン酸ナトリウム
グルタミン酸ナトリウムとはヘアケア製品などを中心に利用されている成分で、化学式C5H8NNaO4で表されるアミノ酸ナトリウム塩の一種です。一般的にグルタミン酸ナトリウムと表記される際はL-グルタミン酸ナトリウムのことを指し、常温では無色もしくは白色の結晶上の物質で、水に比較的溶けやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。工業的にはグルタミン酸を水酸化ナトリウム等で中和することで得ることができます。
特筆すべき性質としては保湿作用が挙げられます。グルタミン酸ナトリウムの構造中には水に馴染みやすいカルボキシル基、アミノ基が含まれており、肌につけると水分量を増やし、蒸発を防ぐ効果が期待できます。また、グルタミン酸ナトリウムは肌のバリア機能が失われている状況では速やかに浸透して天然保湿因子の合成を促進し、機能を回復させる働きがあることも知られています。
天然のグルタミン酸由来で肌への刺激性や毒性もないため、安心、安全に利用可能です。また、グルタミン酸と同様に分子量が少ないこと、また、タンパク質の構成成分であることから肌や髪への浸透性にも優れています。しかし、保湿作用の強さは他の成分と比較して平凡であるため、他の成分と組み合わせて利用されます。
類似した成分としてはグルタミン酸が挙げられます。グルタミン酸はグルタミン酸Naを中和する前の成分で、化粧品に保湿やバリア機能の改善を目的として用いられますが、水にやや溶けにくく、水に溶かした際のpHが弱酸性になる点で異なります。食品向けのグルタミン酸はpHの関係でグルタミン酸ナトリウムが一般的に用いられますが、化粧品向けにはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされます。
