シンエイク

成分

使用の目的:表情ジワの改善

類似した成分:アルジルリン、ロイファシル、ボツリヌス毒素

 シンエイクとは一部のスキンケア製品に利用されている成分で、ペプチドの一種であるジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミドを主成分としています。スイスの製薬会社であるペンタファーム社によって開発された成分で、化粧品には主成分の他に水とグリセリンが添加されたものが利用されています。

 特筆すべき性質としては優れた表情ジワの改善作用が挙げられます。シンエイクは蛇が獲物の動きを止めるために持っている神経毒成分Waglerin1を模倣して化学的に合成された成分で、肌につけると顔の表情筋を麻痺させ、動きを抑制する働きがあります。その結果、顔の筋肉の緊張や表情のクセによって形成されるシワを緩めたり、新たなシワが形成されるのを防いだりする効果を期待できます。また、シンエイクには水やグリセリンが添加されているため、一定の保湿効果も期待することができます。

 安全性が確立された成分から合成され、その作用も比較的穏やかであるため、安心、安全に利用可能な成分です。また、シンエイクには一定の即効性があることも確認されており、使い始めて直ぐに効果を実感することができます。しかし、その効果は「表情ジワ」に限定されており、一般的な加齢や紫外線の影響によるシワには効果がないため、顔全体のシワを改善したい場合は他の抗老化作用が認められた成分と併用する必要があります。

 類似した成分としてはアルジルリンが挙げられます。アルジルリンはボツリヌス毒素を模して合成されたペプチドの一種で、シンエイクと同様に表情ジワを改善する目的で化粧品に用いられています。その効果自体はシンエイクに及ばない、といったデータもありますが、アルジルリンの方が先に開発された成分であるため、より一般的に利用されています。

タイトルとURLをコピーしました