使用目的:化粧品の使用感の改善
類似した成分:合成ワックス、ポリエチレンが
マイクロクリスタリンワックスとは油性のメークアップ化粧品を中心に使用されている成分で、炭素数31~70程度のイソパラフィン、シクロパラフィン化合物の一種です。常温では白色もしくは薄黄色の固体で、水に溶けにくく、油性成分と馴染みやすい成分です。工業的には石油から得られたワセリンを精製し、融点の高い固形成分のみを取り出すことによって得られます
マイクロクリスタリンワックスは主に化粧品の使用感を向上するために用いられています。常温では固体であること、また、粘りが強く伸びも良く、油性成分との馴染みが良いことから、メークアップ化粧品に適度な硬さを出すことが可能です。また、低温での使用感を保つ、油分の分離を防ぐといった目的でも使用されることがあります。
マイクロクリスタリンワックスは化粧品として使用する上での安定性に優れています。空気等によって酸化されにくく、また、肌にも浸透しないため刺激性もなく、安全、安心に利用可能な成分です。しかし、肌への密着性が高いため、クレンジング等で落としきれない場合、毛穴詰まり等の原因となることがあるため、使用した際は十分なクレンジングや洗顔を行うことをお勧めします。
類似した成分としては合成ワックス、ポリエチレンが挙げられます。合成ワックスやポリエチレンはマイクロクリスタリンワックスと同様に常温で固体の炭化水素化合物で、化粧品の使用感を改善するために用いられていますが、配合することによってより光沢感を出すことができます。また、結晶状の合成ワックスやポリエチレンは肌表面の角質を取り除く、スクラブ効果を期待する形でも使用されます。
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