スピキュール

使用の目的:スクラブ効果、バリア機能の改善、成分の浸透補助

類似した成分:シリカ、タウリン

 スピキュールとは一部のスキンケア製品を中心に利用されている成分で、化学式SiO2・nH2Oで表される二酸化ケイ素を主成分としています。化粧品成分としては加水分解カイメンもしくは加水分解シリカと表記され、常温では無色透明もしくは白色の結晶状の成分で、水にも油にも馴染みにくい性質を持っています。工業的には世界中の海に生息する「海綿」と総称される動物を酸や酵素で加水分解することで得ることができます。

 特筆すべき性質としては他の成分の浸透を補助する効果が挙げられます。スピキュールの結晶は直径0.02㎜、長さ0.2mm程度の針状のものであり、肌につけると結晶の先端が角質層に小さな穴を開けることによってバリア機能を一時的に弱め、ヒアルロン酸やコラーゲン等の高分子の浸透性を高めます。また、針状の結晶が角質層の表面を削り取ることによる「スクラブ効果」も期待できます。

 カイメン自体は化粧品用のパフにも使用されている成分であり、化学的な安定性が非常に高いため、他の成分によって効果を失ってしまったりすることはありません。また、スピキュールによる刺激は肌のバリア機能の改善を促す効果があることも知られています。しかし、「針が刺さる」ことによる刺激やダメージはかなり強いもので、肌の状態によっては痛みを強く感じてしまったり、肌に成分が浸透し過ぎることでアレルギーのような反応を引き起こしてしまったりすることがあります。

 類似した成分としてはタウリンが挙げられます。タウリンはスピキュールと同様に針状の結晶状のものが「ニードルコスメ」の成分として用いられますが、タウリン自体が保湿作用を持っていること、また、水に非常に溶けやすく、肌に残りにくいといった点で異なります。化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされますが、成分としての扱いやすさの観点からスピキュールの方が一般的に用いられています。

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