使用の目的:油性成分の溶剤、殺菌
類似した成分:エタノール
イソプロピルアルコールとは化粧品に幅広く含まれている成分で、化学式C3H8Oで表されるアルコールの一種です。IPA、イソプロパノールと呼ばれることもあります。常温では無色透明の液体で、水、油いずれとも馴染みやすい性質を持っています。工業的にはプロピレンを水和させることによって得られます。
特筆すべき性質としては溶剤としての用途が挙げられます。イソプロピルアルコールは同様に溶剤として使用されるエタノールと比較して油性成分との馴染みが良いため、香料やポリマー、皮膜形成剤等を溶かす目的で使用されています。また、殺菌、消毒効果についても優れており、他の成分と組み合わせて使用されることがあります。工業的にはエタノールの変性剤としても使用されますが、化粧品では単独の成分として役割を担っています。
食品や医薬品でも使用されている成分で、化粧品に含まれている濃度では肌への刺激も少ないとされています。しかし、エタノールと比較して刺激性が強いこと、好ましい匂いであるエタノールと比較して刺激が強くやや不快な臭いといった性質があり、刺激や臭いに敏感な方は「合わない」と感じた場合、使用を控えることも検討してください。
類似した成分としてはエタノールが挙げられます。エタノールはイソプロピルアルコールと同様に溶剤や殺菌を目的として配合されますが、より水に馴染みやすいことから、水性の化粧品によく用いられています。また、揮発する際にひんやりとした感触になるため、使用感を向上させる目的でもしばしば使用されます。
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