使用の目的:香料
類似した成分:ラクトンC10、ラクトンC11
γ-ノナラクトンとは一部のフレグランス製品に使用される成分で、化学式C9H16O2で表されるラクトンの一種です。常温では無色もしくは淡黄色の液体で、水に溶けにくく、アルコールや油に溶けやすい性質を持っています。天然には桃やアンズ、月下香、ジャスミンなどに含まれており、工業的にはヘプタナールから合成されたものも利用されています。
特筆すべき性質としては特徴的な甘い香りが挙げられます。γ-ノナラクトンはココナッツを思わせるような甘い匂いをまとっているため、「ココナッツ風味」のお菓子などに利用されますが、化粧品にココナッツの香りをつけるため、もしくはジャスミンや月下香などの精油の成分の1つとして利用されています。また、香りの中では「トップノート」に分類されるため、製品の蓋を開けると直ぐに匂いを感じることができます。
天然由来で化粧品に利用される範囲、あるいは精油として適切に利用する限りでは肌への刺激性や毒性もないため、安心、安全に利用可能です。また、香りを調合して利用することで、ココナッツだけではなく、フルーティー、フローラルな香りを出すこともできます。しかし、ココナッツの甘い香りは柑橘系等とは異なり好みが分かれ、苦手と感じる方もいらっしゃいます。
類似した成分としてはラクトンC10が挙げられます。ラクトンC10は金木犀や桃の香り成分として知られており、γ-ノナラクトンと同様にその甘い匂いで知られています。ラクトンC10の方がより多くの人に受け入れられやすい香りで、γ-ノナラクトンよりも一般的に利用されていますが(芳香剤の匂いとして嫌う方もいらっしゃいます)、化粧品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分けがされています。
