使用の目的:鎮静作用、抗酸化作用、抗炎症作用
類似した成分:リナロール
CBDとは一部のスキンケア製品やフレグランス製品を中心に利用されている成分で、化学式C21H30O2で表されるカンナビノイドの一種です。正式にはカンナビジオールと呼ばれ、常温では白色の結晶状の物質で、水に溶けにくく、油と馴染みやすい性質を持っています。工業的には成熟した麻の種子や茎からアルコールや超臨界二酸化炭素を用いて抽出し、不純物を厳密に取り除くことによって得られます。
特筆すべき性質としては高い鎮静作用が挙げられます。CBDが含まれたオイル等を利用すると脳内のカンナビノイド受容体と呼ばれる部分に選択的に作用し、気分を鎮める効果が認められています。また、一般的な抗酸化成分であるビタミンCやビタミンEよりその作用に優れている他、抗炎症作用も確認されているため、肌につけるとシミやシワ、ニキビ等の肌トラブル予防に効果的です。
カンナビノイドの中には精神的な効果が強く、麻薬として所持、使用が禁止されている成分(THC等)も存在しますが、CBDに関しては十分な安全性が確認されているため、基本的には安心して利用することが可能です。しかし、カンナビノイドからCBDを選択的に抽出、精製するためのコストが高いため、配合量の多い製品は推し並べて高価です。また、安海外では比較的安価な製品も存在しますが、製品によってはTHC等の禁止成分が取り除かれていないことがあるため、購入は避けた方が懸命です。
類似した成分としてはリナロールが挙げられます。リナロールはCBDと同様に鎮静作用に優れた成分として知られており、気分をリラックスさせる、あるいは「ラベンダーの香り」をつける目的で幅広く利用されています。リナロールが含まれた精油は比較的安価で安全性も高いため、「植物によるリラックス効果」を試してみたいと思った場合、CBDよりまずこちらを試してみると良いでしょう。
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