ミコナゾール硝酸塩

成分

使用の目的:殺菌

類似した成分:トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール

ミコナゾール硫酸塩とは一部のシャンプー等に利用されている成分で、化学式C18H14Cl4N2O・HNO3で表されるアゾールの一種です。常温では白色の粉末状の物質で、水にほとんど溶けず、エタノールやアセトンに若干溶ける性質を持っています。元々は医薬品向けに開発された成分で、工業的には2,4-ジクロロフェナシルブロミドより合成することができます。

 特筆すべき性質としては優れた殺菌作用が挙げられます。ミコナゾール硝酸塩はカビの一種である真菌類の細胞膜と呼ばれる部分に作用し、細胞内への栄養などの取り込みを阻害することによって、低濃度では菌の増殖を防ぎ、高濃度では殺菌作用を示すため、フケ予防のシャンプー等を中心に利用されています。また、真菌類だけではなく黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌に対しても同様に殺菌作用を示すことが知られています。

 塗り薬としてよく利用されている成分で、肌への刺激や毒性も比較的少ないことから、安心、安全に利用可能です。また、雑菌の作用による体臭の発生を抑える目的で、デオドラント製品にも配合されることがあります。しかし、ミコナゾール硝酸塩は大腸菌などのグラム陰性菌には作用を示さないことから、殺菌を主目的とした製品に利用する場合は他の成分と組み合わせて使用されます。

 類似した成分としてはイソプロピルメチルフェノールが挙げられます。イソプロピルメチルフェノールはミコナゾール硝酸塩と同様に殺菌、抗菌を目的として製品に利用されていますが、作用がより穏やかである一方、汎用性が高いことが特徴です。製品にはそれぞれの特徴を活かす形で使い分け、もしくは併用がされていますが、イソプロピルメチルフェノールの方がより一般的に用いられています。

タイトルとURLをコピーしました