PEG-400

成分

使用の目的:増粘剤、溶剤

類似した成分:PEG-14M

 PEG-400とは水性の化粧品に利用されている成分で、化学式H(OCH2CH2)nOHで表される分子量20,000前後のエチレングリコール重合体の一種です。ポリエチレングリコール20,000と呼ばれることもあり、常温では白色のフレーク状の固体で水やエタノール、アセトンなどに溶けやすい性質を持っています。工業的には他のエチレングリコール重合体と同様に、エチレンオキサイドと水を酸性下で反応させることによって、大量に得ることができます。

 特筆すべき性質としては優れた増粘剤としての性質が挙げられます。PEG-400はポリエチレングリコールが多数重合した構造を持っていますが、この分子の鎖が絡み合うことによって網目状の構造を形成し、溶液の粘度を増大させます。低分子のポリエチレングリコールはこの作用は僅かですが、PEG-400ではその効果が大きく、水溶液の粘度はハチミツややマヨネーズ程度になります。そのため、化粧品にとろみをつけ、肌につけやすくする目的で用いられています。また、水にも油にも比較的馴染みやすいことから、水性の化粧品に油性成分を溶かし込む溶剤として利用されることもあります。

 古くから利用されてきた成分であり、肌への毒性や刺激性もないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、水に溶かすと弱酸性を示すため、肌環境や他の成分との相性も良好です。しかし、低分子ポリエチレングリコールの特徴であった保水作用はほぼ失われており、また、原料のエチレンオキシドや副生成物の1,4-ジオキサン由来の毒性や刺激性には若干の注意が必要です。

 類似した成分としてはPEG-14Mが挙げられます。PEG-14MはPEG-400と同様にエチレングリコール重合体の一種で、分子量が500,000前後のものを指しますが、より高い粘度を示し、また、乳化剤としての作用などもより強く持っています。そのため、化粧品には目的に合わせて使い分けがされています。

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