20代前半のころには、まったく気にしていなかったトラブルといえば、顔のたるみ。
年齢を重ねるとともに、肌荒れやシミ、くすみなどと併せて気になってきますよね。若いころにたるみケアをしたことがなく、いざ肌がたるんでしまったとき、どう対処したらいいのか分からないことも。
「そろそろ肌のたるみをケアした方が良いのかなぁ……」
と思っているなら、これから紹介するフェイスマッサージを試してみてください!実は、正しい方法で優しくマッサージをすることで、自力で肌のたるみを改善することができるんです。どんな肌トラブルでも、気になったときに素早く対処することが重要なので、少しでもたるみが気になっているなら、この記事を読みながら実践してみましょう。
これってたるみ?肌がたるむ原因
肌のたるみは、老化によるものだけではありません。たとえ20代でも目元が疲れて見えたり、顔の輪郭がぼやけてきたりなど”なんとなく”肌のハリが低下したように感じたのなら、肌がたるんでいる可能性があります。
若くても肌がたるむのは、顔のむくみやコリが原因です。顔には皮膚を支える多くの筋肉が存在しており、姿勢が悪かったりストレスが溜まったりすることで筋肉が硬直してしまいます。筋肉の硬直、つまり筋肉のコリは、リンパの流れを悪くさせ、顔のむくみを引き起こす原因です。顔がむくむと皮膚のハリが低下し、肌のたるみにつながるのです。
また、近頃はマスクをつけて生活することが増え、マスクに覆われた口の周りの筋肉を動かすことが減ったことで顔の筋力が衰え、硬直していることも考えられます。接客などの人と話す機会が多い仕事をしていても、マスクを付けていることで表情を意識することが減っていますよね。筋肉は動かしていないとどんどん硬直し、衰えていくので、現代のマスク習慣もたるみの1つの原因でしょう。
肌のたるみは忙しく働く女性に起きやすい症状です。顔のマッサージをして筋肉をほぐし、リンパの流れを良くすることで顔のたるみは改善させましょう。
お肌のたるみには頭皮のマッサージから
肌のたるみ改善には、まず頭皮のマッサージから始めると効果的です。頭皮から顔の肌と筋肉はつながっています。頭皮の筋肉をほぐしコリを解消することで顔全体のリフトアップが期待できるうえ、顔の血行が良くなり、その後のマッサージの効果も高まるのでマッサージをするときはまず頭皮をほぐすことから行いましょう。
頭皮をマッサージするときは、人差し指の第二関節を使います。指を曲げた状態で、第二関節の骨を使ってコリをほぐしていきましょう。
頭皮マッサージの方法
1.こめかみをぐりぐり押す
両サイドのこめかみに人差し指の第二関節をあて、気持ち良いと感じる強さで小さな円を描くようにマッサージをします。このとき、ゴリゴリした感覚があるなら、リンパが滞っている証拠。こめかみに20回ほど円を描くように押してみましょう。
2.髪の生え際のリンパを流す
生え際から頭頂部にかけてリンパを流していきましょう。額の上部の生え際に人差し指の第二関節を当て、親指と人差し指で頭皮をつまむように動かします。おでこの真ん中からこめかみまでまんべんなく刺激することで頭から顔の血流が促され、これだけでもスッキリ感を体感できるでしょう。
3.頭の両サイドを手で押す
最後に、両耳の上あたりを手のひらの付け根に近い部分で押すように刺激します。両手で頭を挟み込むようなイメージです。耳の上から頭頂にかけて、神経系の反射区があるので、ここを刺激することで自律神経が整いリラックス効果も得られますよ。
頭皮マッサージで顔のたるみを解消するとともに、心身の疲れも癒やしてあげてくださいね。
たるみ改善 顔のリフトアップマッサージ
頭皮のマッサージのあとは、顔のリフトアップマッサージをします。顔のなかで特にたるみが気になる部分は、
・ほうれい線
・目のまわり
・輪郭
この3つではないですか?それぞれの部分のたるみを解消するマッサージ方法を紹介しますね。
ほうれい線のたるみ改善マッサージ
1.頬の高い位置に人差し指の側面を当てる
人差し指を軽く曲げ、指の側面の手前にくる部分を頬の最も高い位置に押し当てます。
2.頭の重さを利用して皮膚を伸ばす
指を顔に当てた状態で、机に肘をつき、そのまま頭の重さを指にかけます。すると、頭の重みで皮膚が外側に引っ張られませんか?こうすることで硬直した筋肉をほぐし、たるんでしまった皮膚を元の位置に戻すことができます。1日に1回、20秒を目安に続けてみましょう。
目のまわりのたるみ改善マッサージ
デスクワークやスマホの長時間使用により疲れがちな目元。眼精疲労は目の周りの血流を悪くさせ、眼輪筋のコリの原因になります。放っておくとまぶたや下まぶたのたるみ、クマを引き起こしますよ。
1.眉の筋肉をつまんでほぐす
人差し指と親指で眉の筋肉をつまみ、ほぐしましょう。あまり意識することがない部分ですが、さわってみるとわかるように筋肉はこっていることがよくあります。気持ち良いと感じる強さで20回ほど刺激してみてください。
2.3本指で皮膚を後ろ向きに引っ張る
目尻とこめかみの中間部分に人差し指、中指、薬指を当て、そのまま後ろに皮膚を引っ張るように押して刺激します。血行が改善されることで、たるみだけでなくクマ、むくみ、眼精疲労の回復にも効果がありますよ。
輪郭のたるみ改善マッサージ
輪郭がぼやけてきた感じがするのは、頬がたるんでいるサイン。頬のリフトアップマッサージをしてたるみが改善されれば若々しい印象になります。スキンケアのついでに輪郭が上がるようマッサージをしましょう。
■顎の下から耳の下まで骨をなぞるようにマッサージをする
顎の下から耳の下あたりまでの骨をなぞるように左右10回ずつマッサージしましょう。下に下がった皮膚を上の位置に戻していくイメージです。このとき、手の滑りをよくするために、マッサージクリームやオイルを使ってください。手と肌との摩擦が大きいと肌荒れを引き起こす可能性があります。
リンパの流れをよくしてむくみとたるみを改善
たるみ改善のためには顔のむくみを解消することも必要。たるみ解消のマッサージをするときは、リンパを流すマッサージも併せて行いましょう。
1.耳のまわりをほぐす
耳のまわりには、耳下腺リンパ節や耳介後リンパ節などといった複数のリンパ節が存在します。耳のまわりを指で押してみて、心地よく感じる部分を中心にもみほぐしていきます。
2.おでこから鎖骨にリンパを流す
おでこの中心からこめかみに向かって、人差し指、中指、薬指の3本の指でリンパを流します。そして、こめかみから耳のまわりを通り、首を通って鎖骨の下まで老廃物を流していきましょう。鎖骨には大きなリンパ節があるので、鎖骨のリンパが詰まると全身のむくみの原因になってしまいます。リンパマッサージをするときには特に集中して刺激することが大切です。
まとめ
皮膚のたるみは老化だけが原因ではありません。日々のストレスや表情筋の衰えによりたるみの症状が現ることもあります。マッサージによる毎日のケアで、すっきり若々しいハリのある肌を目指しましょう。
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