お風呂好きの人は気を付けよう!長風呂で進む乾燥肌の原因と対策

乾燥

「美容のために、いつもお風呂に浸かっているのに、なぜか肌が乾燥してしまう……」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?

その乾燥肌は、長いお風呂が原因かもしれません。

入浴は心身の疲れを癒すリラックス効果があり、浴槽で汗をかいたり、体を温めたりすることは美容にも健康にも良いとされています。一方で、美肌になりたいからといって長時間お風呂に浸かっていると、かえって肌の乾燥を招く原因になります。

せっかくの心地よいバスタイムで肌が乾燥してしまわないためにはどうすれば良いのでしょうか?効果的な入浴方法を理解して、肌を乾燥から守りましょう。

長風呂で乾燥肌が進む原因

長風呂で乾燥肌が進む原因は、肌に必要な保湿成分が流れ出してしまうこと。長く入れば健康にも美容にも良いと思って1時間以上の入浴をしている人は注意が必要です。

肌の角質層には、本来セラミドなどの細胞間脂質と呼ばれるうるおい成分が蓄えられています。しかし、油分という性質上、温度が42℃以上になると溶け出しやすくなり、これが乾燥の原因です。長風呂をしていると、皮膚がふやけてシワシワになりますよね。この状態の肌は、水分が飽和しており、肌の持つ保湿成分が出ていってしまうのです。

また、長風呂をして温まった肌は、入浴後も乾燥しやすい状態です。入浴後は、体から熱と水分が蒸発していき、10分後には肌の水分量は入浴前と同程度まで低下するといわれています。入浴後のスキンケアを怠れば、30分後には入浴前よりも下がってしまうことも。

美肌を目指して行っている入浴が乾燥を引き起こす原因になっている可能性があるので、適切な方法でバスタイムを楽しみましょう。

長風呂以外にもある乾燥を招くNG入浴方法3つ

長風呂以外にも、ついやってしまいがちなお風呂のNG行動があります。良かれと思って行っていた行動が、実は逆効果だったということは意外と多いものです。肌の乾燥対策として3つのNG行動を紹介するので、当てはまる行動はすぐに改善しましょう。

1.ナイロンタオルでゴシゴシ体を洗う

お風呂で体を洗うとき、ナイロンタオルやかたい素材のブラシで体をゴシゴシこすっていませんか?洗顔には気を使っているけれど、体を洗うことに関しては無頓着というのはNGです。顔だけでなく、体全体の皮膚も優しく扱わなければ肌のうるおいは逃げてしまいます。弾力のある泡で優しく洗うようにしましょう。また、乾燥が気になる冬の時期は、毎日ボディーソープで体を洗う必要はありません。ボディーソープの使用は2〜3日に一度に控え、それ以外の日は手とお湯で体を洗い流すだけでも十分清潔です。

2.お風呂でスマホをさわる

バスタイムをリラックスの時間にしていると、湯船に使っている時間も充実させたくなりますよね。防水使用のお風呂に持ち込めるアイテムをたくさん持ち込んで、贅沢な気分を味わえるのは、心と体を休ませる意味ではメリットです。一方、スマホやタブレットのブルーライトは交感神経を優位にする働きをすることがあります。入浴中は副交感神経が優位に働くことで心身の癒しを得ていますが、ブルーライトがお風呂でのリラックスを邪魔する可能性があるのです。自律神経の乱れは肌荒れの原因にもなるので、お風呂の時間を肌にとって有意義なものにしたいなら、スマホの使用は避けたいものですね。

また、スマホに限らず、お風呂の中に雑誌や本などのアイテムを持ち込みすぎると、つい長風呂をしてしまいます。

「読書に集中していて気がつくと1時間以上経っていた」

などということにならないように気をつけましょう。

3.入浴後に保湿をしない

入浴後、保湿をしないと皮膚の水分はどんどん蒸発していきます。顔の保湿に比べて、ボディークリームなどの体の保湿はおろそかになりがち。水分を蓄えて温度が上がった肌をそのまま放置すると、肌はみるみるうちに乾燥していきます。乾燥した肌は、肌のバリア機能が低下し、さらに乾燥しやすい肌になるという悪循環に。入浴後、10分以内にはローションやボディークリームで保湿するように心がけましょう。

乾燥を防ぐお風呂の入り方

お風呂で乾燥を防ぐには、まずは入浴時間とお湯の温度に注意しましょう。適切なお湯の温度は38℃から42℃ぐらいです。それ以上の温度になると、肌の保湿成分が流れ出してしまううえに、ヒスタミンという成分が分泌されることで肌にかゆみを与え、炎症になる可能性があるからです。

湯船につかる時間は約30分を目安にしましょう。それ以上の長時間にわたる入浴は、肌の乾燥だけでなくのぼせや寝付きが悪くなるといったデメリットがあります。

入浴後はすぐに全身の保湿をすることが重要です。とはいえ、濡れた髪を乾かしたり、顔のスキンケアをしたりと、バスタイムのあとはやらなければならないことがたくさんあって大変ですよね。そんなときに注目されているのはインバスケア。インバスケアとは、お風呂の中で行うスキンケアのことです。体が濡れた状態でも使用できる保湿ローションや、バスミルクを活用して入浴後の肌を乾燥から守りましょう。

乾燥を防ぐにはバスミルクの使用も効果的

湯船に溶かして使用するバスミルク。入浴剤の一種ですが、全身のスキンケアに使えるのがバスミルクの特徴です。肌の保湿ができるタイプのバスミルクをいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

花王|エモリカ

花王株式会社 | バブエモリカ
お風呂の中で、全身スキンケアできる入浴液「エモリカ」。入浴効果を高めて、肌あれ・しっしんに。保湿成分が入浴中にやわらかくなった肌の角層深部まで浸透し、カサつく肌にうるおいをたっぷり補います。

プチプラでドラッグストアでも気軽に買うことのできるエモリカ。ロングヒット商品なので、一度は名前を聞いたことがあるかもしれませんね。フローラルとハーブの2種類の香りから選ぶことができ、お湯に入れると乳白色に変わります。保湿成分として、オーツ麦エキス、セラミドAP、ユーカリエキスが配合してあり、肌荒れやしっしんに効果のある米胚芽油も配合されています。

クナイプ|バスミルク コットンミルクの香り

クナイプ (Kneipp) | Kneipp
19世紀末、ドイツのセバスチャン・クナイプ神父が植物や水などの自然の生命力に着目し、誕生した自然派ハーバルブランド。バスソルトやスパークリングタブレット、バスミルクといった入浴料から、泡ボディウォッシュ、美容オイルやハンドクリーム、ボディケ...

クナイプのバスミルクはハンドクリームなどの保湿成分として知られるシアバターが配合されています。ボトルの他に、使い切りサイズのバスミルクもあるので、お試しや宿泊先での使用ができるのもポイント。香りはコットンミルク、イチジクミルク、バニラミルク、アプリコットミルクの4種類から選べます。泡風呂としても楽しめるので、バスタイムで贅沢な気分を味わいたいときに使ってみてください。

まとめ

長風呂は肌の乾燥の原因になります。湯船につかることは健康にも美容にも良いことですが、何事もやりすぎは禁物。肌を乾燥から守るには、38℃から42℃のお湯に約30分ほどの入浴がおすすめです。バスミルクも上手く活用し、心にも肌にも優しいバスタイムを過ごしてくださいね。

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