ハチミツ

成分

使用の目的:保湿、香料

類似した成分:ミツロウ、フルクトース

 ハチミツとは様々な化粧品に含まれている成分で、単糖類の一種であるグルコース及びフルクトース、水を主成分としています。常温では薄黄色~褐色、透明な液体で、水と馴染みやすく、油と馴染みにくい性質を持っています。製法としてはミツバチが花の蜜を採集し、加工したものを巣から採集し、不純物を取り除くことによって得られます。マヌカハニー、アカシアハチミツなど、花の名前を冠して呼ばれることもあります。

 特筆すべき性質としては優れた保湿効果が挙げられます。ハチミツは保水力に優れたグルコースやフルクトースを主成分とし、かつ肌にも比較的浸透するため、肌に塗ると高い保湿効果を発揮します。また、微量成分としてポリフェノール等も含まれるため、抗酸化作用等も期待することができます。

 食品としても長く愛されてきた成分で、肌への刺激性や毒性もないため、安心、安全に利用可能な成分です。また、独特の甘い香りは香料としても利用可能です。しかし、保湿作用や抗酸化作用等についてはより優れた効果を持った成分が存在し、また、ハチミツの原料となる花によって組成が変化するため、微量成分の効果についてはより詳細な検証が必要とされています。

 類似した成分としてはミツロウが挙げられます。ミツロウはハチミツと同様にミツバチの巣から採取されますが、ハチミツが「蜜」を採取したものであるのに対し、ミツロウは「蜜を採った後」のものとなり、物性も大きく異なります。ミツロウはロウ状の物性を活かす形で、主にメイクアップ製品やヘアケア製品の基剤として、あるいはヘアスタイリング剤等に多く用いられています。

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