ホウケイ酸(Ca/Al)

成分

使用目的:パール光沢の付与

類似した成分:マイカ、セリサイト、酸化チタン

 ホウケイ酸(Ca/Al)とはメークアップ化粧品やネイル等に含まれている成分で、ホウケイ酸ガラスの一種です。常温では無色もしくは白色の粉末状(ガラスフレーク)の物質で、珪砂や炭酸カルシウム、ホウ砂を原料として合成されます。

 特筆すべき性質としてはその特有の光沢感が挙げられます。 ホウケイ酸ガラスはガラスの一種であること、結晶が細かいこと等の理由から高い輝度を持っており、また、特にホウケイ酸(Ca/Al)についてはカリウム塩、アルミニウム塩から構成されていることから独特のパール光沢、金属光沢を出すことが可能です。通常、他の成分と混合する形でパール顔料の基剤として使用されることが多いです。また、その目的で使用されることは通常ありませんが、可視光だけではなく、紫外線を散乱させる効果も持ち合わせています。

 「ガラス」ではあるものの非晶質構造のため肌の表面を傷つける恐れがないこと、また、化学的な反応性に乏しく熱にも強い物質であることから、肌に刺激を与えることなく安全に使用することが可能です。

 化粧品に取り入れられているホウケイ酸ガラスとしては他にカルシウムーナトリウム、カルシウムーチタンの組み合わせ等が挙げられ、質感等が若干異なります。また、パール光沢を出すための成分としては広く用いられてきたマイカ、細かい質感を出すことが可能なセリサイト、白色性にも優れた酸化チタン等が挙げられ、表現したい質感に合わせてブレンドして使用します。

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