使用の目的:角質の除去
類似した成分:トリクロロ酢酸、グリコール酸、サリチル酸
サリチル酸マクロゴールとは美容皮膚科などのピーリングで利用されている成分で、化学式C7H6O3で表されるサリチル酸をマクロゴール(PEG)に溶かしたものとなります。単体のサリチル酸は常温では白色の結晶性の粉末で、水に溶けにくく、油と馴染みやすい性質を持っており、従来はエタノールに溶かしたものが広く用いられていましたが、近年ではマクロゴールに切り替わりつつあります。
特筆すべき性質としては「強力過ぎない」ピーリング効果が挙げられます。サリチル酸は強力な角質剥離作用を持っており、ピーリング剤としての効果には優れていますが、脂と馴染みやすいため皮膚の奥深くまで浸透し、強い刺激をもたらすことが問題となっていました。しかし、分子量の大きなマクロゴールを溶剤にすることでその浸透性が抑えられ、表面でのみ剥離作用を起こすようになっており、成分としての効果を保持しつつ、その作用を抑えるように調整されています。
幾分抑えられてはいるものの、その作用はグリコール酸等と比較して十分に強く、肌につけると高い効果を発揮します。また、サリチル酸は脂と馴染みやすいため、毛穴に詰まった皮脂を取り除く効果も期待できます。しかし、その作用は依然としてかなり強い部類で、肌の状態によっては痛みや刺激を感じるだけではなく、火傷のような状態になってしまうため、基本的には美容皮膚科での施術、もしくは処方薬の成分としてのみ利用されています。
類似した成分としてはトリクロロ酢酸が挙げられます。トリクロロ酢酸はサリチル酸マクロゴールと同様に角質を剥離する目的で美容皮膚科での施術に用いられますが、その作用は非常に強く効果が期待できる一方、肌への負担もかなり大きいことで知られています。いずれも化粧品成分としては刺激性が強いため、化粧品への配合は禁止、制限されています。
