チャカテキン

成分

使用の目的:抗酸化作用、殺菌作用、界面活性剤の補助

類似した成分:カキタンニン

 チャカテキンとは一部のヘアケア製品を中心に利用されている成分で、エピカテキン、エピガロカテキン、及びそれらの没食子酸エステルの総称です。常温では白色、褐色もしくは黄緑色の結晶状の成分で、水に溶けにくく、エタノールやアセトンに溶けやすい性質を持っています。工業的にはツバキ科の植物チャノキから有効成分を抽出することによって得られます。

 特筆すべき性質としては優れた抗酸化作用が挙げられます。チャカテキンはポリフェノールに分類され、構造中のカテコール骨格に由来する強い抗酸化作用があり、紫外線などによって発生した活性酸素を安定化させ、肌へのダメージを防ぎます。また、カテキンには優れた殺菌作用や界面活性剤の泡立ちを助ける作用もあるため、シャンプーなどに配合されることがあります。

 天然由来で食品としてもお馴染みの成分で、安心、安全に利用可能な成分です。また、化粧品の分野ではその目的で利用されることは多くはないのですが、強い殺菌効果があることでも知られています。しかし、茶葉には他にもタンニンやテアニンなど、抗酸化作用や保湿作用に優れた成分が含まれているため、チャカテキン単体での利用されるケースはあまり多くありません。

 類似した成分としてはカキタンニンが挙げられます。カキタンニンはカテキンと同様にポリフェノールに分類される成分で、チャカテキンが30分子程度重合した構造を持っています。カキタンニンもチャカテキンと同様の抗酸化作用を持っていますが、抗酸化作用よりはむしろ特有の加齢臭抑制作用を活かし、男性用化粧品を中心に利用されるケースが多いです。

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