「マスク荒れ」という言葉を知っていますか?
コロナウイルスの感染拡大後、外出をする際には必ずマスクをするようになりました。そんな中、ニュースや美容記事などで「マスク荒れ」という言葉を目にするようになりました。
「今年は去年に比べて肌が乾燥する」「最近肌荒れやニキビがきになる」という症状に悩んでいる方は、マスクが原因かもしれません。
今回は、最近話題になっている「マスク荒れ」について解説していきます。
マスク荒れの症状と原因を理解し、正しい予防方法を知ることで、マスクをつけることによる肌トラブルを回避できます。今後も続くマスク生活を快適に過ごしましょう。
これってマスク荒れ?症状をチェック
まずは、マスク荒れの症状を確認しましょう。肌が乾燥していたり、ニキビができやすくなっていたりする症状はありませんか?
次のチェックリストで自分の症状と照らし合わせながら確認してみましょう。
〈マスク荒れの症状チェック8項目〉
1、肌が例年より乾燥している
2、肌が例年より敏感になっている
3、肌にかゆみがある
4、肌に赤みがあると感じる
5、マスクを外したときに乾燥を感じる
6、鼻からアゴの辺りにニキビができやすい
7、マスクと顔はが当たる部分がヒリヒリする
8、マスクのゴムが当たる部分に痛みや赤みがある
どれかひとつでも当てはまる場合は、マスク荒れかもしれません。丁寧なケアを試しても「肌の状態がなかなか良くならない」と感じている方は、マスク荒れの原因を理解して、マスク荒れを防ぐケアに変えてみると肌荒れが改善するかもしれません。
マスク荒れの原因はムレ・乾燥・摩擦
マスク荒れの原因は、大きく分けると「ムレ・乾燥・摩擦」です。マスクを付けているときに起きている肌への影響を理解し、マスク荒れの症状が発生する仕組みを確認しましょう。
マスク荒れの大きな原因3つ
1、ムレ
マスクを付けている間、マスクの中は非常に湿度が高くなっています。通気性の悪いマスクの中は、呼気に含まれる水蒸気が溜まり、常にムレた状態です。そのせいで、皮膚の角質層がふやけ、肌の内側の水分も蒸発しやすくなってしまいます。角質層が乱れ、肌が傷つきやすくなっているところに、呼気に含まれる雑菌が直接肌にふれることも、ニキビや肌荒れの原因です。
2、乾燥
マスクの中がムレているということは、湿度が高く、肌が保湿されて良いと思っている方も多いと思いますが、実は 違うのです。確かに湿度は上がりますが、湿度が高すぎた場合には皮膚の表面がふやけ、肌に必要な内側の水分まで蒸発してしまうことがあります。
これがマスクを装着することによる、皮膚の乾燥の原因です。また、何度もマスクをつけたり外したりすることで、マスク内の温度が高くなったり低くなったりを繰り返すことも乾燥の原因の一つです。このように、急激な温度差によって肌の刺激が強くなり、バリア機能が低下し、マスク荒れを引き起こしているのです。
3、摩擦
マスクをつけたり外したりすることによって、皮膚とマスクの摩擦が何度も起きています。このことで、マスクが触れている部分の皮脂がはがれ、バリア機能が低下して肌荒れの原因になっています。
また、耳の後ろが耳かけのゴム部分の摩擦によって肌トラブルが起こる場合もあります。
保湿とマスク選びでマスク荒れを防ぐ
マスク荒れを防ぐには、マスク荒れを起こしている肌の状態に合わせた保湿ケアが必要です。通常の保湿ケアでは刺激が強すぎる場合があるので、次にご紹介するスキンケア方法を実践して、マスク荒れをケアしましょう。
マスク荒れのための保湿ケア
まずは、マスク荒れのための保湿ケアについて解説していきます。
マスク荒れによって乾燥を感じている方の中には、保湿効果の高い(刺激が強い)美容成分が入った化粧品を使っているかもしれません。刺激の強すぎるケアをしていると、逆に肌荒れを促進させてしまうことがあるので、注意が必要です。
マスク荒れによって肌のバリア機能が弱っているときは、低刺激性のスキンケアをこまめに続けるようにしましょう。
また、摩擦と乾燥を防ぐために、サラサラしたテクスチャーのクリームを使用することもおすすめです。
マスク荒れを防ぐためのマスク選び
マスク荒れを予防するためのマスクの選び方です。
顔のサイズに合ったマスクを付けるようにしましょう。マスクのサイズが大きすぎても小さすぎても、装着したときに無駄な摩擦が加わってしまいます。できるだけ違和感のないサイズを選びましょう。
マスクの素材はできるだけ肌の刺激が少ないやさしい生地で作られたものを選びましょう。固い素材や肌に当たったときの感触が悪いと感じるときは、肌荒れの原因になるので使用しないことをおすすめします。洗って使えるマスクの場合は洗濯した時にマスクに残った洗剤の成分が肌荒れの原因になっていることもあります。
また、マスクをつけているときは、極力マスクを手で触らないようにしましょう。顔に手が触れる回数が増えると、雑菌が繁殖するリスクが高まり、マスク荒れの原因となってしまいます。
まとめ
この記事では、最近話題になっているマスク荒れについて解説しました。例年と比べて、ニキビや乾燥などの肌トラブルが多い方は、マスク荒れの可能性があります。マスク荒れは、マスクの中のムレと乾燥、摩擦が大きな3つの原因です。低刺激性の保湿クリームによるこまめなケアと、肌に優しいマスクを選ぶことで、マスク荒れを予防できます。
今後も続くであろうマスク生活。マスク荒れに悩まされないよう、スキンケアとマスク選びを心がけて、快適に過ごしましょう。
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